ゲーム・オブ・スローンズ旅のしおり

地図と写真でゲーム・オブ・スローンズの世界とあらすじを解説します(ネタバレあり)

S6E8 名のない者(No One)

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6 エピソード8『名のない者』について解説していきます。

 

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オープニング

今回登場するのは、キングズ・ランディング、リヴァーラン、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。

 

ブレーヴォス

ウェイフに襲われて負傷したアリアは暗殺ターゲットの女優レディ・クレインのもとに転がり込みます。アリアを看病するクレインは劇団と一緒にペントスに行こうと誘います。クレインがどことなくキャトリンに見えるのは気のせいでしょうか?

アリアは誘いを断り、ウェスタロスの西に何があるのか見てみたいと口にします。なんでそんなことを思ったかはわかりませんが、メイスター・ルーウィンに地理を教えてもらいながら関係ない質問をしてルーウィンを困らせる幼いアリアが想像されます。

レディ・クレイン

アリア・スターク

レディ・クレインはアリアを看病する

アリアの夢

ミーリーン

デナーリス不在の間に支持率が落ちないよう、ティリオンはS6E5 扉で光の王の祭司と手を組み、デナーリスが光の王が遣わした救世主であると広めるよう頼みました。それが実行されているのを見て満足げなティリオン。魔術嫌いのヴァリスは文句ありげな表情。

ヴァリスウェスタロスでの支援者と船を調達するため一人ウェスタロスに向かうようです。

光の王の祭司

ティリオン・ラニスター

ヴァリス

キングズ・ランディング

赤の王城を数名の雀が訪れます。王城の主は1にトメン、2にサーセイのはずですが、サーセイは何も聞かされていません。

クァイバーン

サーセイ・バラシオン

雀の代表ランセルは大聖堂に来るようにとのハイ・スパローの伝言を伝えます。お前が来いやと断るサーセイに、雀たちは武力行使をちらつかせます。

クァイバーン、マウンテン、サーセイ

ブラザー・ランセル

だが相手が悪い。通常の武器が通用しない巨大な体と怪力を持ったマウンテンシュタインに雀たちは戦意喪失します。ドヤ顔で立ち去るサーセイら。

マウンテンに挑む雀

相手が悪いよ相手が

勝者の余裕

リヴァーラン

リヴァーラン城を奪還したブラックフィッシュの助力を得るためにサンサの使いでやってきたブライエニー。城はジェイミー率いるラニスター&フレイ軍に包囲されています。ブライエニーは入城の許可を求めるためジェイミーの元へ。一方ジェイミーの右腕ブロンはポドリックと再会します。S4E4 誓約を果たすもの以来だね!

ブライエニーとポドリック

ブロンとポドリック

ジェイミーはサンサを見つけたブライエニーを褒めます。ロブ達を虐殺した功績でフレイ家に与えられた城を取り戻しに来たというジェイミー。ブライエニーはブラックフィッシュを説得して無血開城させるからブラックフィッシュの軍が北に向かうことを許してほしいと交渉します。

サンサを見つけるという約束を果たしたブライエニーはジェイミーに与えられた剣オウスキーパーを返そうとしますがジェイミーは断ります。

ジェイミー・ラニスター

ブライエニーとジェイミー

ジェイミーはラニスター

ブライエニー

ジェイミーは剣を譲る

ブライエニーはサンサの手紙をブラックフィッシュに渡そうとしますが相手にされません。ラニスターの剣を持つ彼女を不審に思うブラックフィッシュに、ブライエニーは事情を説明しサンサへの誠意を訴えます。ブラックフィッシュは手紙を読みますが、ウィンターフェルを奪還するほどの兵はいない、自分の故郷はリヴァーランだ、と降伏を拒みます。

ブラックフィッシュとブライエニー

ブライエニーのひたむきさ

サンサの手紙

ブラックフィッシュは無血開城を拒む

キングズ・ランディング

王都の要人が王の間に集められます。王のお触れがあるそうですがサーセイは何も聞かされていません。トメンが発表したのはサーセイとロラスの審判の日程、そして決闘裁判の禁止でした。マウンテンの決闘裁判を頼りにしていたサーセイにとってこれはチェックメイトです。

そもそもサーセイがなんの審判を受けるのかをおさらいしましょう。サーセイはS5E7 贈り物で逮捕され牢に入れられました。S5E10 慈母の慈悲にてランセルとの姦通の罪のみを認めたサーセイは恥辱の道を歩いて赤の王城に戻ることを許されました。しかしジェイミーとの関係など他の罪は別に審判で明らかにすることになっていたのです。

クァイバーンとサーセイ

ケヴァン・ラニスター

トメン・バラシオン

一方サーセイはクァイバーンに何か調べさせていたようです。ラニスターを舐めないほうがいい…。

クァイバーンとサーセイ

ミーリーン

ティリオンが親方たちと和平を結び街は平和を取り戻しました。ティリオンはミッサンディやグレイ・ワームにワインを飲ませ親睦を深めようとします。

アルハラはやめましょう

グレイ・ワームとミッサンディ

ティリオンの夢

ミッサンディ

警告の鐘が鳴り、外に出てみると海はハーピー印の帆を掲げた船で埋め尽くされています。結局親方たちはデナーリスとの戦いを選んだのでした。

ハーピー印の船

親方たちはやはり信じられない

親方たちの船団は投石機で火のついた石を投げ込みます。船団や投擲武器を持たないデナーリス陣営はピラミッド内で耐えることしかできません。

上の方から音がして、恐る恐る外を確認するとデナーリスがドラゴンとともに帰還しました。

ピラミッドに投石する親方たち

ミーリーンの大ピラミッド

グレイ・ワーム

ティリオン・ラニスター

デナーリス・ターガリエン

リヴァーラン

S3E9 キャスタミアの雨の後、捕虜としてフレイ家に雑に扱われ、ブラックフィッシュとの交渉のため連れてこられたリヴァーラン城主エドミュア・タリー。ジェイミーは非礼をわび待遇の改善を約束します。

エドミュア・タリー

ジェイミー・ラニスター

ロブやキャトリンを虐殺しておいて何を言っているんだとさすがにエドミュアも噛みつきます。ジェイミーはお互いの姉キャトリンとサーセイは子供を愛する点で似ていると語ります。ジェイミーにとって大事なのは愛するサーセイだけであり、彼女のもとに帰るためならタリー家を一人残らず殺してもかまわないと打ち明けます。

エドミュアの怒り

ジェイミーの行動原理

ジェイミーの意思を砕くことはできない

エドミュアは入城を求めます。ブラックフィッシュは罠に違いないと制止しますが、リヴァーラン城の兵士にとってはエドミュアは大事な城主。先代の弟とはいえずっと放浪していたブラックフィッシュの言うことを聞きません。

入城を求めるエドミュア

ブラックフィッシュことブリンデン・タリー

家臣はブラックフィッシュの言うことを聞かない

入城したエドミュアは家臣に即時降伏を命じます。ジェイミーの堅い意思を見て城の陥落は避けられないと考えたのでしょう。エドミュアは叔父ブラックフィッシュの捜索を命じます。

エドミュアは降伏を命じる

リヴァーランを制圧するラニスター軍

裏口から船で逃げるブライエニーたち。ブラックフィッシュも誘われますが最後まで戦うことを選びます。

やがてジェイミーの耳にブラックフィッシュ戦死の知らせが入ります。そして小舟で逃げるブライエニーたちを見つけ、約束通り見逃します。

ブラックフィッシュを逃がそうとするブライエニー

ブラックフィッシュは最後まで戦うことを選ぶ

ブラックフィッシュは戦死

ブライエニーたちは小舟で逃げる

リヴァーランド

森の中で男たちが休んでいます。彼らは前回ハウンドたちの集落を襲った旗印なき兄弟団のメンバーです。そこへ生き残ったハウンドがやってきて彼らを皆殺しにします。

村を襲った兄弟団

ハウンドことサンダー・クレゲイン

ハウンドの怒り

さらに進むと、兄弟団リーダーのベリックたちが掟を破ったメンバーを吊るそうとしていました。ハウンドとはS3E5 炎の口づけ以来の再会ですね。一緒に生活していた仲間を殺されたことの報復をしたいハウンドは3人中2人の処刑をさせてもらいます。

ベリック・ドンダリオン

ミアのソロス

ハウンドは報復したい

ハウンドは兄弟団に勧誘されます。団長ベリックが光の王の奇跡で蘇っている人なので、兄弟団は光の王の導きで動いています。いま彼らが見据えているのは北で起こるであろう生者と死者の戦い。ハウンドの力はきっと役に立つはず。

兄弟団はハウンドを勧誘する

ソロスは光の王の祭司

壁の向こうとの戦い

ブレーヴォス

アリアのために薬を取りに行くレディ・クレイン。しかし部屋の中にウェイフがいます。異変で目を覚ましたアリアはクレインの死とウェイフに気づくと着のままで窓から逃げ出します。

レディ・クレインとアリア

レディ・クレインはウェイフに殺される

ウェイフ

窓から飛び降りるアリア

街中でも忍ぶことなく猛然と追跡するウェイフ。アリアは建物に逃げ込みます。そこはニードルを隠していた場所でした。ウェイフとの決闘に臨むアリア。

執拗に追跡するウェイフ

アリアはウェイフと対峙する

ジャクェンが黒と白の館の地下墓地に行くと新しい顔が増えていました。ウェイフのものです。ジャクェンはアリアが誰でもない者になったと言います。アリアはアリア・スタークだと名乗り、館を後にします。

 

黒と白の館の地下墓地

ウェイフは死んだ

ジャクェン・フ=ガー

アリア・スターク?

アリアは館を去る

なぜジャクェンはアリアを引き止めも殺しもしなかったのでしょう。ネットでこういう説がありました。最後の2人の会話は日本語訳ではアリアが誰でもない者になったことを否定しているように聞こえます。しかし英語版では

ジャクエン:Finally a girl is no one.(少女はとうとう誰でもない者となった)

アリア:A girl is Arya Stark of Winterfell and I’m going home.(少女はウィンターフェルのアリア・スタークで、故郷に帰るところだ)

このように誰でもない者になったことを受け入れた上で、アリア・スタークという顔をまとっているという言い回しになっています。つまり誰でもない者の極意を会得したからジャクェンはアリアを行かせた、ということのようです。

 

以上、シーズン6 エピソード8でした。 

 

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