S6E7 壊れた男(The Broken Man)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6 エピソード7『壊れた男』について解説していきます。
前のエピソード
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、リヴァーラン、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。
リヴァーランド
ハウンドの登場はS4E10 世継ぎたち以来。シーズン5は出番ゼロだったんですね。ブライエニーにボコボコにされアリアには見捨てられたハウンド。行き場のない彼は七神正教のグループに拾われ生活をともにしていました。
神がいるならなぜ自分を罰しないのかと問うハウンドに、司祭は罰はもう下されたといいます。
キングズ・ランディング
七神正教との関係を強めたトメンとマージェリー。ハイ・スパローは世継ぎのことにも口出しするようになります。タイレル家を牽制したいハイ・スパローはオレナが悔い改めないと身に危険が及ぶとほのめかします。
オレナはマージェリーと話しますが監視するようにセプタ・ユネラが離れません。マージェリーはロラスが悔悟し、家名と称号を捨てれば釈放されるといいます。出家して聖兵になれということでしょうか。
マージェリーはオレナに何か紙切れを握らせ、ハイガーデンに帰るよう説得します。オレナが紙切れを確認するとバラの絵が描かれていました。これはマージェリーがタイレル家の一員として動いているというメッセージでしょう。
サーセイに声をかけられたオレナ。子供たちが投獄されたのも、ハイ・スパローが力を持ったのもサーセイのせいだと責めるオレナ。サーセイは自分の過ちだったと認め改めて協力を申し出ますが、周囲に味方のいないサーセイはもう負けだと突き放されます。
北部
ジョンとサンサはボルトン家からウィンターフェルを奪還する戦いを始めようとしています。ジョンに恩があるとはいえ家臣になったわけではない野人たちは参戦をためらいます。ジョンはボルトン家が野人たちにとっても敵であることを訴え、トアマンドはジョンが野人に肩入れする数少ない南部人だと擁護します。野人たちは自分の意思でジョンへの協力を決めます。
リヴァーラン
状況が複雑なのでもう一度整理しましょう。リヴァーランは代々タリー家の居城でしたが、S3E9 キャスタミアの雨の後、ラニスター家がフレイ家に与えます。その後タリー家のブリンデン(漆黒の魚、ブラックフィッシュ)が城を占拠。ウォルダー・フレイは奪還を命じます。またサーセイはジェイミーを奪還に向かわせます。一方、サンサも北での戦いの支援を得るためブライエニーをリヴァーランに向かわせています。
ジェイミーとブロンがリヴァーラン城につくと、フレイ家の兵が城を包囲していました。ジェイミーはブロンを右腕になれと誘いますが、城と名家の嫁をくれる約束がまだだと拒否されます。
フレイ軍は開城しなければ甥のエドミュアを殺すと脅しますが、ブラックフィッシュには全く相手にされません。
フレイ家のやり方ではらちが明かないと判断したジェイミーは指揮権を取り上げます。しかし戦うわけでもなくブラックフィッシュとの和平交渉を準備します。サーセイがジェイミーをリヴァーランに送ったのは、ジェイミーが大聖堂に殴り込みをかけたり、あるいは投獄されるのを防ぐため王都から遠ざけたかった面が強く、城の奪還はそこまで急ぎじゃないんですよね。
ブラックフィッシュとの1対1の交渉に臨むジェイミー。ブラックフィッシュは開口一番、キャトリンと約束したサンサとアリアはどうしたと。そりゃそうですよね。約束を守らない相手に交渉なんて無意味。2年分の籠城の準備があると言ってブラックフィッシュは交渉を切り上げてしまいます。
北部
ジョンとサンサは北部の諸侯を訪問し、加勢を求めます。まずはウェスタロス北西の熊の島を治めるモーモント家。名前からわかるように前ナイツウォッチ総帥ジオー、およびデナーリスの家臣ジョラーの生家です。ジョラーが奴隷売買の罪で追放されたためメイジ・モーモントという女性が当主を務めていましたが、ロブに従軍して戦死。今はリアナという少女が当主です。リアナの名前はS5E2 黒と白の館に出てきており、スタニスからの支援要請に我々はスターク家にしか従わないと答えた忠義の家です。
リアナは他人の戦いに加勢することに乗り気ではありませんでしたが、ダヴォスの生者と死者の戦いという説得により支援を決めます。でもたったの62人。。
ジョンたちはディープウッド・モットの城主ロベットをたずねます。グレイジョイ家に奪われた城を取り返すのに協力してくれたのでボルトン家と戦いたくないグラヴァー家。ジョン配下の兵士が野人たちと聞いてますます嫌になります。サンサはスターク家への忠義を呼び覚まそうとしますが、スターク家は滅んだと面と向かって言われる始末。
北部諸侯を訪問した結果、ジョンの戦力は野人2000人に加えて405人。ラムジーの戦力は5000人なのでちょっと残念な結果です。ダヴォスとジョンはこの戦力で挑むしかないと諦めモードですが、どうしてもラムジーに勝ちたいサンサは密かに手紙を送ります。もう男に運命を委ねるだけの少女ではありません。
ヴォランティス
S6E5 扉で鉄諸島を脱出したヤーラとシオンはそのままエッソス大陸のヴォランティスにやってきました。娼館で兵を休ませるヤーラ。シオンは酒も飲まず娼婦に手を出す気にもなりません。ヤーラはシオンに無理やり飲ませ、デナーリスと協力して鉄諸島を取り返すという今後の計画を語ります。
ブレーヴォス
アリアは黒と白の館に戻ることもなく、ウェスタロス行きの船を手配します。しかしそんなに甘いわけもなく、老婆に扮したウェイフに腹を刺されます。
川に逃げ込みウェイフの追跡を逃れたアリアですが、傷口から出血したまま安全なところを探し街を歩きます。すれ違う人々の誰がジャクェンでもおかしくない恐怖がありますね。
リヴァーランド
司祭はハウンドたちに兵士だったころの昔話を聞かせます。任務で幼い少年を殺したとき自分のしたことを恥じ、それから信仰と善行の生活に入ったといいます。ハウンドに向かっていつでもやり直せると語る司祭。
馬に乗った男たちがやってきて食料や馬を求めます。男たちは旗印なき兄弟団で、信徒のなかにハウンドがいるのを見て立ち去ります。
ハウンドは薪を多めに集めるため黙々と作業します。集落に戻ると信徒たちは虐殺されていました。おそらく先程の兄弟団の仕業です。ハウンドを見て一度戻り、十分な兵を連れてやってきたのかもしれません。少なくともハウンドの神は彼に平穏な人生を与える気はないようです。
以上、シーズン6 エピソード7でした。
次のエピソード