S4E4 誓約を果たすもの(Oathkeeper)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン4 エピソード4『誓約を果たすもの』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ドラゴンストーン、ドレッドフォート、ウィンターフェル、壁、ミーリーンです。
ミーリーン
ミッサンディはグレイ・ワームにウェスタロスで話されている共通語(Common Tongue)を教えています。グレイ・ワームの出身地は夏諸島。ミッサンディの出身地はナースです。軍団に入る前の自分は何もないというグレイ・ワームに、ミッサンディはそんなことない、いつか夏諸島に帰ると言います。
夏諸島とナースはエッソス大陸の南西の島です。ウェスタロス大陸のモデルがイギリス、エッソス大陸がヨーロッパ、南にあるソゾリオス大陸がアフリカだとすると、地中海~大西洋に浮かぶアフリカ沿岸の島というイメージでしょうか。
デナーリスの指令を受けたグレイ・ワームは穢れなき軍団を率いて下水道からミーリーンに侵入します。ミーリーン内の奴隷たちはデナーリスの申し出をどうするか相談しています。グレイ・ワームは奴隷たちを説得し、大量に持ち込んだ剣を渡します。
奴隷たちの反乱は成功し、ミーリーンの門は開かれました。捕らえられた親方たちの扱いについて、バリスタンは慈悲を提案しますが、デナーリスは却下し、ミーリーンまでの道の途中で見た奴隷と同じように親方たちをはりつけにします。
キングズ・ランディング
ジェイミーはブロンと左手で剣を扱う訓練をします。ブロンはティリオンの面会に行くようジェイミーに勧めます。かつてティリオンがアイリーの牢に入れられた時、決闘裁判の擁護者として真っ先に指名したのはジェイミーでした。ライサが即時の裁判を要求したため代わりにブロンが戦うことになりましたが。
ジェイミーはティリオンの牢を訪れます。ジョフリーを殺したのかと問われたティリオンは、兄の子を殺すものかと否定。サーセイにティリオンを殺すよう頼まれたジェイミーも、弟を殺すものかと。ナイス兄弟。
しかし犯人が見つからないとなると、疑いは姿を消したサンサに向けられます。
リトルフィンガーの船
ドントスに連れられて披露宴会場を抜け出したサンサはリトルフィンガーの船に導かれました。サンサはリトルフィンガーがジョフリーを殺したのかと疑いますが、リトルフィンガーは逆にサンサがドントスに貰った首飾りに毒が仕込まれていたことを明かします。
リトルフィンガーは、常に敵を欺くこと、本心や望みを知られなければ先手を取られることはないとサンサに指導(?)します。大きな野心を秘めたリトルフィンガー。ジョフリーの死について彼が一枚噛んでいるのは間違いないですが、黒幕は別にいるようです。
キングズ・ランディング
オレナは裁判を待たずにハイガーデンに帰るようです。不安がるマージェリーにオレナは自分の昔話を聞かせます。オレナはターガリエン家と結婚が決まっていましたが、相手とうまくいかないと感じたオレナは姉の婚約者だったルーサー・タイレルの寝室に忍び込みルーサーを姉から奪ってしまいます。
マージェリーの次の目標はトメン。しかしサーセイもすぐに察してマージェリーとの仲を裂こうとしてくるはずとオレナは忠告します。
壁
ジョンはナイツウォッチに剣技を指導しています。新入りの中には、かつてジェイミーの右手を切り落としたボルトン家のロックがいました。ロックはS4E2 獅子と薔薇でルース・ボルトンからブラン、リコンの捜索を命じられており、カースル・ブラックのジョン・スノウが匿っているかもという情報を聞いてやってきたのでした。
アリザー・ソーンは剣の指導は雑士の仕事ではないと相変わらず嫌味を言ってきます。余談ですがアリザーと並ぶとジョンが小さく見えますね。ジョンは173cmだそうですが、共演者からも背が高くないとイジられていたようです。
元シティウォッチの長官ジャノスは、クラスターの砦に出兵するジョンの提案を認めたほうがよいと助言します。さもなくば近くある総帥を決める選挙でジョンの人気に負けると。戦いのなかでジョンが命を落とせば一石二鳥です。
一方ロックはジョンに接近します。何も知らないジョンは素直に自己紹介してますが、ボルトン家は既にスターク家を裏切っており、半分スタークのジョンすら可能なら殺そうと考えています。
キングズ・ランディング
トメンの安全が不安なサーセイは警備を増やすよう王の盾ジェイミーに求めます。なぜキャトリンはジェイミーを解放したのかという問いに、ジェイミーは生きていれば娘を送り届けると誓ったと答えます。サーセイはもしサンサを殺せと命じたらどうすると聞かれ、ジェイミーは答えられません。ティリオンの肩を持つジェイミーに不満なサーセイ。
トメンの寝室にマージェリーが忍び込みます。王の盾は何やってるんですかね?しばらく会話し、このことは母親には秘密と念を押してマージェリーは去ります。親密さを深めて母親と引き離す、マージェリーの巧みな一手。
ブライエニーは王の盾総帥の部屋で兄弟の書(歴代の王の盾総帥の業績を記した本)を見せてもらっています。目立つ業績のないジェイミーは、十数年前に狂王を殺した<王殺し>の不名誉な記録で執筆が終わっています。
ジェイミーはS4E1 二本の剣でタイウィンに貰ったヴァリリア鋼の剣をブライエニーに与えます。スターク家の大剣アイスを溶かして作った剣でスタークの娘たちを守れと。剣と鎧を与えられたブライエニーは、キャトリンとの約束を果たすため、そして誓約を果たせなくなったジェイミーのため、サンサを必ず見つけると約束します。
ブライエニーへの贈り物がもう一つ。ティリオンの側にいては危険だと従者を解雇されたポドリックがブライエニーの従者になります。牢にいるティリオンの代わりに見送りに来たブロンが、S2E9 ブラックウォーターでティリオンが使った斧をポドリックに渡します。
別れ際、ジェイミーに剣の名前を尋ねられたブライエニーはオウスキーパー(誓約を果たすもの)と名づけます。剣の名に恥じぬよう、ブライエニーはサンサを探す旅に出発します。
壁
ジリを土竜の町(モールズ・タウン)に置いてきたサムは心配でいてもたってもいられません。ジョンもブランが北に行ったと聞いたときは追いたかったと同情します。サムは壁の近くでブランたちとすれ違いました。そこから計算すると今頃はクラスターの砦のあたりにいるはず。
アリザーはジョンが兵を募ってクラスターの砦に向かうことを承認します。ジョンはナイツウォッチたちに、砦の反乱者が野人の手に落ちる危険性と、故ジオー総帥の恩を訴えます。ジョンの友人他数名が参加を志願しました。
クラスターの砦
S3E4 穢れなき軍団で反乱を起こしてクラスター、ジオーを殺したカールは砦を占拠して横暴の限りを尽くしています。ジオーの頭蓋骨を盃にするカール、まさに外道。そんな中、クラスターの最期の赤ん坊が産まれます。男の赤ん坊はホワイトウォーカーに捧げられる習わし。カールはラストに命じて赤ん坊を捧げに行かせます。
ラストは森に入り赤ん坊を置いて戻ります。帰る途中にある檻にはジョンの愛狼ゴーストがいます。ラストはしばしゴーストにちょっかいをかけますが、風が強くなり小便が凍り付くほど寒さが強くなったため急いで砦に戻ります。
ブランたちは砦の近くで野営していました。ホワイトウォーカーの接近を察したブランは大狼サマーに潜って走ります。ブランは檻に入ったゴーストを見ますがそこで罠に捕らえられます。
翌朝、ブランたちは砦の様子を観察しますが、元ナイツウォッチに囲まれて捕えられてしまいます。カールはブランの上着を見て貴族と見抜き金になると考えますが、食糧不足のため他の者を殺そうとします。突然ジョジェンが発作で苦しみだし、ブランは注意を自分に向けるためスターク家であることを明かします。
ホワイトウォーカーがやってきて捧げられた赤ん坊を持ち去ります。祭壇に置かれた赤ん坊に王らしき個体が近づき頬に指を当てると赤ん坊の目は青くなりホワイトウォーカーになってしまいます。
以上、シーズン4 エピソード4でした。
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