ゲーム・オブ・スローンズ旅のしおり

地図と写真でゲーム・オブ・スローンズの世界とあらすじを解説します(ネタバレあり)

S6E5 扉(The Door)

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6 エピソード5『扉』について解説していきます。

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前のエピソード 

 

オープニング

今回登場するのは、キングズ・ランディング、パイク、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。

 

カースル・ブラックで裁縫をしているサンサに手紙が届きます。封蝋はマネシツグミのマーク。リトルフィンガーからです。

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サンサ・ボルトン

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マネシツグミはベイリッシュ家の紋章

と説明するまでもなく、リトルフィンガーがカースル・ブラックを訪問します。朗報とばかりにアリン家を筆頭とする谷間の騎士がサンサを支援することになったと伝えるリトルフィンガーですが、ボルトン家でひどい目にあったサンサの態度は険しい。

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サンサとブライエニー

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リトルフィンガーことピーター・ベイリッシュ

リトルフィンガーがどこまでラムジーの性格を把握していたかはわかりませんが、ボルトン家は昔から残虐さで知られており、またルース・ボルトンはロブを殺した下手人です。サンサが幸せにならないと知りながら政略結婚させたのは間違いありません。サンサはジョンと共に戦うから助力はいらないとリトルフィンガーを突き放します。

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ボルトン家に渡されたことを恨むサンサ

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弁明するリトルフィンガー

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サンサはリトルフィンガーを拒絶する

リトルフィンガーは去り際に、ブリンデン・タリー(通称ブラックフィッシュ)がリヴァーラン城を奪還したことを伝えます。リトルフィンガーはジョンの兵とは別に、サンサ独自の友軍を持つべきとほのめかします。

タリー家の状況をおさらいすると、S3E3 処罰の道でサンサの祖父にあたる前タリー家当主ホスターの葬儀が行われます。ホスターの弟ブリンデン(ブラックフィッシュ)は兄と不仲で家を出ていましたが葬儀には出席しました。ロブは橋を渡る条件のフレイ家との婚姻が果たせなかった代わりに、タリー家新当主エドミュアをフレイ家の娘と結婚させます(S3E9 キャスタミアの雨)。そこでウォルダー・フレイとルース・ボルトンの裏切りにあい、ブラックフィッシュは失踪、エドミュアは捕虜となり、ウォルダーがリヴァーラン城主となります(S3E10 次なる戦いへ)。それ以降ドラマに登場しませんでしたが、ブラックフィッシュは兵を起こしてリヴァーラン城の奪還に成功したようです。

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リヴァーランをタリー家が奪還

ブレーヴォス

アリアはいつものようにウェイフと戦闘訓練しています。訓練というかウェイフが突然襲ってくるのですが、アリアも戦えるようになってきています。

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ウェイフとアリア

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アリア・スターク

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ウェイフ

ジャクェンはアリアを地下墓所に連れていき、顔のない男たちの歴史を語ります。顔のない男たちは数多の顔の神(死神)に仕え、人々に贈り物(死)を届けます。彼らに加わるには個人を捨てなければなりません。S5E10 慈母の慈悲でアリアは任務を放棄し自分の憎む人間を殺したため罰を受けました。ジャクェンはアリアに新しい任務を与えます。

 

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アリアとジャクェン

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新しい指令

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ジャクェン・フ=ガー

アリアは町娘に扮してターゲットのいる劇団に潜入します。ウェスタロス王家のゴシップはエッソス大陸でも人気なんでしょうか。

ターゲットのレディ・クレインはラム酒を好むことを知り、アリアはラム酒に毒を盛ることを考えます。

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ロバート王 vs 猪

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サンサ、ジョフリー、サーセイ(偽)

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アリアは劇団に潜入する

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レディ・クレイン

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アリアの計画

壁の向こう側

ブランは三つ目の鴉と過去を見ています。伝説的な存在の森の子らが雪のない土地に住んでいることからかなり昔のようです。時代としてはウェスタロスに先に住んでいた森の子らと、後から来た最初の人々の間で戦いが起きていた1万年前頃のことでしょう。

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ブランと三つ目の鴉

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柱石

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森の子ら

森の子らの一人、現在も生きているリーフは縛られた人間の男の胸にドラゴングラスのナイフを突き立てます。すると男の目が青に変わりホワイトウォーカーになりました。

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最初の人々

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リーフはドラゴングラスを突き立てる

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男はホワイトウォーカーに

現在に戻ったブランはリーフに話を聞きます。森の子らは最初の人々から身を守るためにホワイトウォーカーを作り出したのだそう。その後、森の子らは最初の人々と和平を結び、ホワイトウォーカーから人々を守るため巨大な壁を建設することになります。

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ブランドン・スターク

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リーフ

パイク

S6E2 故郷でベイロン・グレイジョイが亡くなったため、パイクでは新しい王を決める選王民会が開かれます。ヤーラはベイロンの娘として塩の玉座を求めます。シオンは継承権のある男子ですが、姉ヤーラこそが王にふさわしいと演説します。

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選王民会

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ヤーラ・グレイジョイ

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シオンはヤーラを支持する

そこへ割って入ったのはベイロンの弟ユーロン。ユーロンも塩の玉座を求め、シオンを小馬鹿にします。ヤーラは父ベイロンを殺した罪をユーロンに問いますが、ユーロンはあっさり自白し逆にベイロンは何の功績もあげなかったと反撃します。

世界を放浪してきたユーロンは、エッソス大陸のデナーリスと結婚してドラゴンを率いてウェスタロスを征服すると宣言して鉄人の支持を集めます。

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ユーロン、ヤーラ、シオン

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ヤーラはユーロンを糾弾する

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ユーロン・グレイジョイ

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ユーロンは鉄人(くろがねびと)の支持を集める

新たな王はユーロンに決まりました。一度死んだものは再び死なず、より強く立ち上がるという言い伝えに従い、ユーロンは海で溺れ、息を吹き返します。

危険を感じたヤーラと部下たちは船を奪ってパイクを脱出しました。

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溺神の洗礼

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ヤーラと部下は船でパイクを離れる

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塩の王ユーロン・グレイジョイ

ヴァエス・ドスラク

デナーリスは2度追放されながら2度戻りデナーリスの命を救ったジョラーを臣下と認めます。そう言えば闘技場で再会してから話す機会もなく、また離れ離れでしたね。

しかしジョラーは灰麟病を患っていることを明かし女王の元を去ろうとします。デナーリスは必ず病を治して戻ってくることを命じ、ジョラーは再び旅立つのでした。

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デナーリス、ダーリオ、ジョラー

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ジョラーの灰麟病

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ジョラーの告白

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デナーリス・ターガリエン

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再び旅立つジョラー

ミーリーン

ティリオンが親方たちと和平を結んだ結果、ハーピーの息子たちの活動は一時的にも落ち着きました。ティリオンは次の手として民衆の信頼をデナーリスに集めようと画策します。ティリオンは光の王の女司祭キンヴァラをヴォランティスから呼びます。

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デナーリスの参謀たち

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光の王の女司祭キンヴァラ

エッソスでポピュラーな宗教の教えの中でデナーリスが選ばれし英雄だと広めてもらうことでデナーリスの人気アップを図りたいティリオン。しかし黙って見ていられないのは魔術嫌いのヴァリス。メリサンドルが持ち上げたスタニスはティリオンに負け、ウィンターフェルでも負けて死んだそうじゃないか、と食って掛かります。キンヴァラは、光の王は正しいけど人は過ちを犯す、などと言い訳します。

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ティリオンとヴァリス

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ヴァリスは光の王に懐疑的

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光の王は常に正しいけど人は間違うんだよね

キンヴァラはお返しとばかりにヴァリスの触れたくない過去を言い当てます。ヴァリスの過去についてはS3E4 穢れなき軍団で語られています。自分しか知らないはずの秘密を言い当てられてたじろぐヴァリス。この人あからさまに美人だけど首飾りとったらたぶん老婆だし、女祭司の長でメリサンドルの上司に当たる人なので、なんというか、もう勘弁してください。

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ヴァリスの過去

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ヴァリスはたじろぐ

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キンヴァラさん、もうやめてあげて

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苦虫を噛み潰したような

壁の向こう側

ブランは三つ目の鴉が眠り込んでいるすきに一人でウィアウッドと繋がります。向かった先はホワイトウォーカー率いる死の軍団。ホワイトウォーカーを観察していると夜の王がブランに気づいた素振りを見せます。逃げる間もなくブランは夜の王に腕を掴まれます。

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ブランドン・スターク

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夜の王

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ブランと夜の王

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ブランは腕を掴まれる

叫んで飛び起きたブラン。しかし腕には手で掴まれた跡が残っていました。三つ目の鴉が言うには、印をつけられてしまったから夜の王がやって来る。ブランはここを出なければならない。ブランが次の三つ目の鴉になる、と。

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腕に残った手形

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三つ目の鴉

カースル・ブラックの面々は今後の作戦会議をしています。北部の人々はまだスターク家への忠義を忘れていませんが、共に戦うには勝ち目があることを見せなければなりません。

サンサは大伯父のブラックフィッシュがリヴァーラン城を奪還したことを話します。しかし情報の出どころは濁して。

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サンサとジョン

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北部を味方につけるには勝機が必要

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タリー家が味方になりそう

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ダヴォス・シーワース

ブライエニーはブラックフィッシュの助けを求めるためリヴァーランに向かい、ジョンやサンサはさらなる助力を求めて北部を回ることになります。サンサと離れることを不安がるブライエニー。兄を信じるというサンサに、なぜ情報の出どころを伏せたのかと問うブライエニー。つらい経験を経て、身の回りの男にすべてを委ねる少女ではなくなった、ということでしょうか。

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ブライエニー

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サンサ・ボルトン

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サンサの嘘

旅立ちの朝。サンサはジョンに手作りの服を贈ります。隠し事はあっても仲の良い兄妹に見えます。

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サンサはジョンに服を贈る

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ジョン・スノウ

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アマンドとブライエニー

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エッドとジョン

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出発

壁の向こう側

洞窟での生活にうんざりしていたミーラは洞窟を出て家に帰れると嬉しそう。帰ったら何を食べようとホーダーとおしゃべりしています。しかし何かに気づいたミーラは急いで外へ向かいます。

洞窟の外にいたのは夜の王率いる死の軍団でした。早すぎる!

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ミーラ・リード

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ホーダー

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ミーラと森の子ら

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夜の王

ミーラは急いでブランを起こそうとしますが、ブランは三つ目の鴉と過去を見ていました。まだ少年のネッドがアイリーに預けられるため皆に別れを告げるところ。

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ブランを起こすミーラ

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ネッドとベンジェン

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三つ目の鴉とブラン

森の子らは爆発する球を投げて応戦します。火の壁で死の軍団の歩みは止まりましたがホワイトウォーカーは止められません。

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森の子らは爆弾を投げて応戦する

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火の防壁

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ホワイトウォーカーは止められない

過去ではネッドが父リカードと別れるスターク家なら見逃せない名シーン。しかし今はそれどころではありません。

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ウィリス(ホーダー)と母

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エダード・スターク

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リカード・スターク

ブランを運び出すためにはホーダーの手が必要です。ミーラは必死にホーダーに入るようブランに呼びかけます。ブランは過去にいるままで現在のホーダーに潜る荒業をやってのけます。

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ブランに呼びかけるミーラ

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ミーラの声はブランに届く

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ブランはホーダーに潜る

ホーダーがブランを引っ張り、ミーラとサマーはホワイトウォーカーに応戦します。サマーは果敢に死の軍団に飛びかかっていきますが囲まれて殺されてしまいます。(ノД`)

三つ目の鴉も夜の王が振り下ろす刃で絶命します。

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サマー

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夜の王

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霧散する三つ目の鴉

リーフも一人で飛び込んで死の軍団もろとも自爆します。そこまでしても新たな三つ目の鴉であるブランを逃がす価値があるというのでしょうか。

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リーフ

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リーフは自爆する

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ミーラ、ブラン、ホーダーは洞窟を出る

ブランを逃がすためホーダーが扉を押さえ、ミーラがブランを引っ張ります。その声はなぜか混線して過去のホーダーにも届いてしまいます。

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ミーラの命令

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ミーラの声がウィリスに

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ミーラはブランを引いて逃げる

ブランの力が強まっているのか理屈はわかりませんが、ミーラの声は過去のウィリスに強く流れ込み、けいれんしだします。ブランは見ていることしかできません。目の前で起きている全てはブランを生かすため為されていると分かったから。ミーラのホールド・ザ・ドアという言葉はウィリスに深く刻まれ、彼はホーダーとしか言えなくなってしまいます。そして現在のホーダーはその言葉を繰り返しながら最後まで扉を押さえるのでした。

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けいれんするウィリス

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ブランは何もすることができない

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最後まで扉を押さえるホーダー

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ホーダーとしか言えなくなったウィリス

以上、シーズン6 エピソード5でした。 

 

スタークの子供たちに与えられたダイアウルフは、子供たちがスタークをやめたとき死ぬという説があります。

・グレイウィンド … S3E9 キャスタミアの雨でロブと共に死亡

・レディ … S1E2 キングズロードで死亡。サンサの心はスタークを離れていたから?

・ナイメリア … S1E2 キングズロードでアリアが逃して行方不明

・サマー … 今回で死亡。ブランが三つ目の鴉を襲名したから?

・シャギードッグ … S6E3 背任者で死亡。これはちょっと違うか

・ゴースト … 存命

 

何が言いたいかというと、ブランは三つ目の鴉と共に緑視力を訓練するうちに、過去・現在・未来を見ることができ、その気になれば干渉すらできる、ドラマ中で最大のチート能力を手に入れたということです。これまでのブラン・スタークはもういなくなり、三つ目の鴉という別次元の存在になったと言っても過言ではありません。今後のブランの言動に「?」となったときは、そのことを頭の隅に置いておくとよいかと思います。

 

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