ゲーム・オブ・スローンズ旅のしおり

地図と写真でゲーム・オブ・スローンズの世界とあらすじを解説します(ネタバレあり)

S6E9 庶子たちの戦い(Battle of the Bastards)

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6 エピソード9『庶子たちの戦い』について解説していきます。

 

タイトルの庶子とは落とし子、つまり正妻以外の女との間にできた子供のことで、親の姓を名乗ることができず家を継ぐこともできません(ラムジーは父ルースに認められて嫡子になっていますが)。本エピソードでは「落とし子の戦い」として知られる、同じスノウ姓を持つ2人の落とし子、ジョンとラムジーの戦いが描かれます。

 

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オープニング

今回登場するのは、キングズ・ランディング、リヴァーラン、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。

 

ミーリーン

ミーリーンの大ピラミッドは奴隷商人の親方たちの船団から投石攻撃を受けています。怒ったデナーリスは船をドラゴンの炎で焼き彼らの町も破壊しようとします。ティリオンはそれではキングズ・ランディングの民衆ごと焼き尽くそうとした狂王と同じだ、とたしなめます。

大ピラミッドを攻撃する船団

デナーリス・ターガリエン

ティリオン・ラニスター

デナーリスは街の外で親方たちと面会します。デナーリスが降伏することを前提で話す親方たち。デナーリスは降伏するのはお前たちだとドロゴンに乗ります。

親方たちとの会談

ユンカイの親方ラズダル・モ・エラズ

交渉の余地なし

ドロゴン

暗い地下室に繋がれていたヴィセーリオン、レイガルも自力で脱出し、3匹のドラゴンはミーリーン上空を旋回します。デナーリスの合図とともに船団を焼くドラゴン。時を同じくしてダーリオ率いるドスラク人の騎馬隊も町に突入しハーピーの息子たちをなぎ倒します。

三匹のドラゴン

ダーリオ・ナハリス

ドラゴンの戦い方

親方に従っていた兵士たちは雲行きが怪しくなってくると逃げ出します。3人の親方のうち2人はグレイ・ワームに殺され、1人はデナーリスのしたことを伝えさせるため解放されます。

親方を処刑するグレイ・ワーム

もうすんなよ

ウィンターフェル

同じ頃、ウィンターフェルでも敵同士の会談が行われていました。ラムジーは今降伏すれば許してやると言います。しかし奪われた生家を諦めるという選択肢はありません。ジョンは指揮官同士1対1の決闘を提案しますが、兵数で勝るラムジーは乗りません。

サンサとジョン

ラムジーボルトン

ジョン・スノウ

冷静なラムジー

リコンを人質にとっていることを仄めかすラムジー。疑うジョンたちにリコンの大狼シャギードッグの首を見せます。戦いを避けられないことを確認して両者は別れます。

シャギードッグの首

開戦は明朝

スタークの野営地

ジョンの陣営では作戦会議が開かれています。兵数が劣るジョン軍は敵に包囲されたらひとたまりもありません。左右に塹壕を掘って敵の騎兵が回り込むのを防ぎ、逆に自軍の中央は手薄にして相手に攻め込ませ、左右から包囲する作戦を立てます。

ラムジーと一緒に暮らしたサンサはジョンにくれぐれも翻弄されないようにと忠告します。サンサはもっと兵数を確保してから挑むべきだと言ってジョンをいらつかせます。サンサはもし戦いに破れてボルトンの捕虜になるようなことがあれば自死を選ぶ覚悟です。

ボルトン軍の弱点を突け

サンサ・ボルトン

足りない兵で戦うしかない

サンサの覚悟

野人のトアマンドはダヴォスと話しています。スタニスの仇と戦いたいだろうと聞かれ、ダヴォスはスタニスが敗れたのはボルトンにではなく、魔術に頼る己の弱さ故だと答えます。

アマンドはマンス・レイダーが長き夜の戦いで野人を率いるリーダーだと信じていたが間違いだったと語ります。二人ともまだジョンを王とは認めていません。

アマンドとダヴォス

王を失った者たち

メリサンドルは戦いの場で無力なことを痛感したのか作戦会議にも出ません。ジョンはもし自分が戦いで死んでも次は蘇らせるなと念押しします。メリサンドルはジョンを蘇生させたのは自分の意志ではなく光の王の意志だと答えます。

メリサンドル

もう蘇らせなくていいから

光の王の意志のまま

ダヴォスは外で焼け焦げた鹿の彫刻を見つけます。これはS5E9 竜の舞踏でダヴォスが作ってシーリーンに与えたものでした。なぜこんなことに……。

焼けた鹿の人形

ダヴォス・シーワース

ミーリーン

ヤーラとシオンはミーリーンに到着しデナーリスに謁見します。ティリオンとシオンはS1E4 不自由、庶子、破たん以来の再会でしょうか。

姉弟はユーロンがデナーリスと結婚する野望を抱いている、船を提供するからユーロンを倒す手助けをして欲しいと頼みます。デナーリスは、お互いとんでもない父をもったが、我々は世界をよりよくしようではないかと言って同盟を結びます。

デナーリスに謁見するグレイジョイ姉弟

シオン・グレイジョイ

ヤーラ・グレイジョイ

デナーリス・ターガリエン

ウィンターフェル

決戦の日。ラムジーはスターク家の末弟リコンの縄を切り、ジョンの陣まで走るよう命令します。逃してくれる?そんな訳ありません。ラムジーは狩りのように走るリコンに矢を浴びせます。ジョンは馬でリコンを拾おうと急ぎますが、ラムジーの矢はリコンの胸を貫きます。

ラムジーとリコン

ラムジーはリコンを狩る

リコンは胸を射られる

1人で前に出たジョンに容赦なく矢が浴びせられます。そのまま敵陣に突撃するジョン。ジョン軍の騎兵と歩兵もジョンを追いかけて敵陣に突撃します。

ジョン・スノウ

ジョン軍の騎兵が突撃

アマンド

ジョン軍の歩兵も出陣

ラムジーも騎兵に出陣を命じ、ジョンのいるあたりで両者が衝突、戦闘を始めます。敵味方入り乱れた戦いは凄まじく、ジョンは前後左右の敵を切り倒すのに精一杯で指揮どころではありません。一方ラムジーは遠方から矢を浴びせ続け、ジョン軍(とラムジー軍)を損耗させていきます。

ラムジー軍の騎兵と対峙するジョン

大混戦

奮闘するジョン

冷静に矢を放つラムジー

ラムジー軍を包囲するため控えていたダヴォスはジョンたちが持たないと判断して加勢に向かいます。しかしラムジーはジョン軍が全軍を投入するタイミングを待っていました。槍兵を出陣させるラムジー

ダヴォス・シーワース

ジョン軍の伏兵が出陣

戦況を見るラムジー

ラムジー軍槍兵が出陣

ラムジーの槍兵は構えた盾から槍を突き出してジョン軍に迫ります。槍のせいでジョン軍の歩兵や騎兵は近づいて突破することができません。ジョン軍はラムジー軍に完全に囲まれてしまいます。

槍兵の壁

ジョン軍を包囲し始めるラムジー

ジョン軍は後退を余儀なくされる

完全に包囲されるジョン軍

ジョン軍は必死に包囲を突破しようとしますが多勢に無勢。徐々に包囲を狭められ身動きすらできない状況に追い込まれます。敵の歩兵が突入してきて絶体絶命、このままでは全滅です。

巨人ワン・ワン

包囲の突破を試みるジョン軍

身動きすら取れない

この状況はマズい

状況を見ていたラムジーは何かに気づきます。予期せぬ方向から大量の騎兵が現れ近づいてきます。アリン家の旗、リトルフィンガー率いる谷間の騎士です。一度はリトルフィンガーの支援を断ったサンサですが、少ない兵数を不安に感じて密かに打診していたのでした。騎兵は包囲の後ろから突撃してジョン軍を解放していきます。

ラムジーは何かに気づく

アリン家の旗

突然現れた騎兵

リトルフィンガーとサンサ

谷間の騎士は包囲陣を崩す

なんとか包囲陣を抜け出したジョンたち。無防備なラムジーを見つけて追いかけますが、ラムジーは馬を返して逃げていきます。ウィンターフェル城に逃げ込んだラムジーは門を閉ざします。今のジョン軍の兵力ではウィンターフェルの攻城は困難。

ジョンたちはラムジーを見つける

ラムジーは撤退する

ウィンターフェル城に籠もるラムジー

しかし巨人の前では木の門など足止めになりません。ワン・ワンが門を突破しジョン軍は場内になだれこみます。しかしワン・ワンも矢を集中的に浴びて重症。目に一撃を食らって絶命します。

ワン・ワンが門を突破する

瀕死のワン・ワン

劣勢を察したラムジーはジョンとの一騎打ちに切り替えて矢を浴びせます。ジョンは矢を盾で受けながら前進し、ラムジーを殴り倒します。

ラムジーボルトン

矢を受けながら進むジョン

ジョンはラムジーを殴り倒す

S2E6 古き神々と新たなる神々でシオンに奪われて以来、4シーズンぶりにウィンターフェル城がスターク家に帰ってきました。勝ったとはいえ軍は半壊。リコンも亡くなってしまいウィンターフェルを継げる男子は行方不明のブランのみ。

ウィンターフェル城にスタークの旗が掲げられる

リコンの埋葬

ラムジーを探すサンサ

サンサはラムジーのいる牢を訪れます。サンサは自分を殺せないと舐めてかかるラムジー。サンサはラムジーが7日間エサを与えないでおいたという猟犬を牢に放ちます。飼い主とはいえ食欲に勝てない猟犬をラムジーに噛みつきます。ラムジーの悲鳴を聞きながら牢を後にするサンサの口元は思わず緩むのでした。

ラムジーボルトン

サンサはラムジーの猟犬を放つ

飼い犬に噛まれるラムジー

サンサの復讐

以上、シーズン6 エピソード9でした。 

 

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