S4E10 世継ぎたち(The Children)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン4 エピソード10『世継ぎたち』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、モウト・ケイリン、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。
壁の向こう
カースル・ブラックを出たジョンは野人と交渉するため野営地に向かいます。ジョンは武器を持っていないことを示しながら壁の向こうの王マンス・レイダーの元に連行されます。マンスと再会したジョンは戦死者を悼みながら盃を交わします。
ジョンはマンスに兵を引き揚げるよう求めます。マンスの要求は野人たちを壁の南に避難させるため壁のトンネルを開放すること。しかしそれでは壁の南の町が略奪されてしまいます。
ジョンがマンスに剣を向けようとしたとき、敵の襲来を報せる角笛が鳴ります。ナイツウォッチのものではない訓練された騎馬軍団。率いていたのはスタニス・バラシオンでした。
勝ち目がないと判断したマンスは戦いを止めさせ、スタニスに降伏します。スタニスにひざまずけと言われても応じないマンスに場の空気は緊張しますが、ジョンが自分の素性を明かし、マンスを殺さず捕虜とするようとりなします。
キングズ・ランディング
決闘裁判でオベリンを倒したマウンテンも重傷を負っています。オベリンの槍には毒が塗られていた様子。さすが赤い毒蛇と呼ばれるだけあります。グランド・メイスター・パイセルは助かる見込みはないと諦めますが、数多くの人体実験をしてきたクァイバーンは可能性があると治療に挑みます。サーセイはパイセルの研究室をクァイバーンに与え、元通り強ければいいと治療を頼みます。
サーセイはタイウィンにロラスとの結婚を考え直すよう求めますが、タイウィンは聞く耳を持ちません。しかしジョフリーを亡くし、ミアセラをドーンに取られたサーセイはトメンまで奪うのかと反抗します。ジェイミーとの噂が真実だと明かして家を潰してでも阻止すると息巻くサーセイ。
ジェイミーの部屋を訪れるサーセイ。ジェイミーはティリオンの死刑のことでサーセイを責めますが、サーセイはティリオンを家族とみなしていません。サーセイはタイウィンの言いなりになることもやめ、ジェイミー、トメンとの家族を守るため生きることを選びました。
ミーリーン
統治を始めてからデナーリスはずっと住民の陳情を聞いていますね。1人目は元奴隷のフェネズ。彼は家庭教師をしていた奴隷で比較的恵まれた生活をしていました。しかし解放後は食堂や宿舎はあるものの若者が幅を利かせ、彼のような老人は肩身の狭い思いをしています。デナーリスは再び親方に雇用されることを許可します。
2人目の男が抱えているのは黒焦げになった娘の遺体でした。空から来た翼をもつ黒い影だったと言います。ドラゴンですね。深刻に受け止めたデナーリスは、行方不明のドロゴンを除く2匹を地下墓地の鎖につなぎます。
壁
カースル・ブラックでは戦死した兵士を薪の上に置いて火葬にしています。ジョンと一緒にスタニスたちも城に帰り、葬儀の様子を眺めています。炎の向こうにジョンの姿を見るメリサンドルは何が見えているのでしょうか。
捕虜になっているトアマンドはイグリットがジョンを愛していたと言います。ジョンは森の中で一人、イグリットを火葬します。余談ですがシーズン4から4年後、2人は現実で結婚することになります。
壁の向こう
壁の北を進むブランたちは三つ目の鴉がいるという巨大なウィアウッドに到着します。
木に向かって歩いていると雪の中から手が飛び出しジョジェンの足をつかみます。雪の中から次々と湧き出てくる亡者が一行を襲います。ブランにも亡者が迫りますが、サマーがブランを守ります。
ミーラはジョジェンを守り、ブランはホーダーに潜って戦います。ジョジェンはブランに迫る亡者に気づき、身を守るよう呼びかけますが、自身は亡者が持つナイフでめった刺しにされてしまいます。
ブランの危機を救ったのは北部の太古の先住民、森の子ら(Children of the Forest)でした。彼らは魔法で亡者を破壊しながら、ブランたちをウィアウッドの中に招き入れます。
ブランたちはついに、ウィアウッドの根の中にいる三つ目の鴉と会います。三つ目の鴉が言うには、ジョジェンは出発前に自分の死を知っていながら出発した。ブランは歩けるようにはならないが飛ぶことができる、と。
リヴァーランド
ブライエニーたちはスタークの娘たちがいるかもしれないアイリー城へ向かっています。そこへ、ちょうどアイリー城で門前払いを食らったばかりのアリアたちに遭遇します。一緒にいるのがハウンドと知りアリアの素性に気づくブライエニー。
キャトリンとの誓いに従いアリアを連れて行こうとするブライエニー。しかし彼女の剣がラニスターの物であると気づいたハウンドとアリアは信用しません。ブライエニーとハウンドは剣を抜いて戦います。剣の戦いはほぼ互角、しかしブライエニーの拳の連打を浴びたハウンドは崖から転落します。
戦いの後、ブライエニーはアリアの姿を捜しますが見つかりません。アリアは転落したハウンドの様子を見にきます。ハウンドは死が近いことを悟りアリアに殺せと命じます。アリアはハウンドにとどめを刺さず、財布だけ奪って立ち去ります。S4E3 奴隷解放者で農場主から銀貨を奪ったハウンドの教育が生きていますね。
キングズ・ランディング
深夜、ティリオンの独房にジェイミーがやってきます。エッソスの独立自由都市に亡命する船をヴァリスが用意しているとのこと。ティリオンは礼を述べ、兄弟は固く抱き合います。
ティリオンは船に向かう前にタイウィンの寝室に立ち寄ります。そこにいたのは意外にもシェイでした。復讐に来たと思ったシェイはナイフで襲い掛かり、ティリオンはとっさに鎖でシェイの首を絞めます。
ティリオンは寝室にあったボウガンを手に取り部屋を出ます。タイウィンは厠で用を足していました。ティリオンを落ち着かせるためタイウィンはお前は息子だ、処刑はさせないと言います。
ティリオンは今シェイを殺してきたこと、彼女を愛していたことを述べます。しかしタイウィンは何度もシェイをただの娼婦と呼び、頭に来たティリオンはタイウィンを撃ちます。お前は息子ではないというタイウィンの言葉を否定してもう一本矢を撃ちこむと、ティリオンは船に向かいます。
ヴァリスはティリオンを木箱に入れ、船に積み込みます。帰ろうとしますがレッドキープに鳴り響く鐘の音で異変が起きたことを察したヴァリスは自分も船に乗り込みウェスタロスを離れます。
ソルトパン
アリアは馬を走らせてトライデント川河口付近の村ソルトパンに向かいます。港の船長に北へ向かいたいと言いますが相手にされません。船がブレーヴォスに向かうと聞いたアリアは、S2E10 バラー モーグリスでジャクェンに貰ったコインを見せ、「ヴァラー・モルグリス」と唱えます。
船長は態度を変え、快くアリアに船室を提供します。
以上、シーズン4 エピソード10でした。
シーズン3終了時点で五王の戦いの実質的な勝者となったジョフリー=タイウィン。しかしシーズン4で共に亡くなってしまいます。王都は、七王国は、この先さらなる混乱に見舞われることでしょう。前世代のキャラクターが次々と退場し、シーズン5からは本格的に子供たちの時代に移っていきます。
ひとつ豆知識。S2E10 バラー モーグリスでのアリアの最後のセリフは、
S3E10 次なる戦いへでのアリアの最後のセリフは、
S4E10 世継ぎたちでのアリアの最後のセリフは、
このようにシーズン2~4でアリアは最後、ヴァラー・モルグリスで締めるお約束になっています。
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