S5E2 黒と白の館(The House of Black and White)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5 エピソード2『黒と白の館』について解説していきます。
前のエピソード
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、アイリー、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。
ブレーヴォス
S4E10 世継ぎたちで船長(テルネシオ・テリス)にコインを見せたアリアはブレーヴォスに到着します。運河を小舟で進み、黒と白の扉を持つ巨大な建物に案内されます。
アリアがドアをノックすると、老人が顔を出します。アリアはコインを見せたりジャクェンの名を出したりしますが、老人はそんな者はいないと取り合ってくれません。アリアは殺しのリストを唱えながら扉の前で数日待ちますが、何も起こらないのであきらめてコインを運河に投げ捨てます。
ちなみに現在の殺しのリストはこちら。S4E5 新王誕生のときと比べるとずいぶん減っています。ハウンドはとどめを刺せるのに刺さなかったので、アリア的にはもう許されたということでしょうか。
- サーセイ
- ウォルダー・フレイ
- マウンテン
- マーリン・トラント
リヴァーランド
ブライエニーとポドリックが宿屋で食事していると、たまたま同じ店にいたリトルフィンガーとサンサを見つけます。
ブライエニーは自己紹介し、キャトリンとの誓いに基づいてサンサの護衛を申し出ます。リトルフィンガーはブライエニーがレンリー、キャトリンに仕えては護衛に失敗していることを指摘します。追い返すだけならともかく、ここにいろと言うリトルフィンガーに危険を感じたブライエニーは、馬を奪って脱出します。
追手から逃れたブライエニーたちはサンサを追うことにします。
キングズ・ランディング
サーセイの元にドーンから小包が届きます。中身は娘ミアセラがつけていた首飾り。オベリンの死はサーセイたちのせいだという内容の手紙も。サーセイは激昂し、自分たちの子供の命が危険にさらされているとジェイミーに訴えます。ジェイミーはドーンに行ってミアセラを取り戻すと約束します。
ブロンはS4E7 月の扉でサーセイ陣営に買収され、貴族の娘と結婚することになっていました。お相手は王都近くの小貴族の次女ロリス・ストークワース。城は姉が相続する予定ですが、姉にもしものことがあればロリスの物になります。万が一の話ですけどね:P
そこへ現れたジェイミーから受け取った手紙には、ロリスは別の男性と結婚するとのこと。話が違うと詰め寄るブロンに、任務に同行してくれたらもっと美しい女といい城を与えるとジェイミーは約束します。
ドーン
愛する人オベリンを殺されたエラリア・サンドはミアセラを亡き者にしたいと思います。オベリンの兄でドーンのプリンス、ドーラン・マーテルはミアセラを傷つけることを許しません。
ミーリーン
グレイ・ワームとダーリオ・ナハリスは民家の壁の中に隠れていた若者を発見します。若者は黄金のハーピーの仮面をつけて暗躍するハーピーの息子たちの一員でした。
デナーリス陣営の幹部たちは若者の処遇を議論しています。元奴隷のモサドールはハーピーの息子たちが奴隷制を復活させようとしているとして処刑を求めます。バリスタンは公正な裁判を受けさせることを求めます。
会議の後、バリスタンはデナーリスの父である狂王エイリスの話をします。エイリスは残虐な人間でしたが敵に下した裁きが力の証であり正義だと最後まで信じていました。デナーリスは若者の処刑の前に裁判を受けさせることを決めます。
ペントスの近く
ティリオンとヴァリスはデナーリスに会うため、ペントスを出てミーリーンに行く途中のヴォランティスに向かっています。ヴァリスはティリオンには統治者としての素質があったと言います。ティリオンも、シェイと一緒に王都を出なかったのは権力を気に入っていたからだと認めます。
キングズ・ランディング
サーセイはティリオンに懸賞金をかけて探させています。しかし持ち込まれるのは人違いの死体。クァイバーンは研究材料が手に入って嬉しそうです。
サーセイは小評議会を招集します。メンバーはサーセイ、叔父のケヴァン・ラニスター、パイセル、メイス・タイレル、クァイバーンです。王の手は不在のまま、サーセイはトメンが成人するまでの摂政太后として仕切ります。
タイウィンの弟ケヴァンは、自分は王に仕えるために王都に来たのであって、サーセイの傀儡になるためでないと言って、キャスタリー・ロックに帰ってしまいます。
カースル・ブラック
スタニスの娘シリーンはジリに文字を教えています。ダヴォスより覚えがいいとのこと。シリーンが文字を覚えたのは3歳。灰鱗病を患いずっと部屋にいたためメイスター・クレッセンに教わったとのこと。灰鱗病を直すため様々な治療法を試し、そのどれかが効いて命を失わずに済んだと言います。
母親のセリースは、野人たちはマンスを処刑され復讐を企んでいるかもしれないから近づいてはいけないと忠告します。
スタンスとダヴォスは、ジョンが火あぶりになるマンスに慈悲を与えたことを咎めます。野人はもうスタニスに従わないだろうとジョンは言います。
ジオーやジョラーを輩出した熊の島のモーモント家は、現在リアナという少女が当主の位置にあります。スタニスがリアナに加勢を求めて送った手紙の返事は、北の王スタークにしか従わないというものでした。
スタニスは、もし忠誠を誓うならウィンターフェルの城主ジョン・スタークにしてやろうと提案します。合理的なスタニスのこと、ジョンがウィンターフェル城主=北の王になれば、モーモント家はもちろん、あわよくば野人たちも抱き込める算段です。
ジョンは昔から心のうちで望んでいたことだけど断ると言います。ナイツウォッチに誓いを立てたからだと。こういう融通の利かなさがザ・スタークの男という感じですね。それが北部人に好かれる理由でもありますが。
ナイツウォッチの998代目の総帥を決める選挙が行われます。アリザーのほかに有力な候補者はいませんでしたが、サムがジョンを推薦します。アリザーはジョンが率いるのはナイツウォッチではなく野人ではないかと指摘します。
投票の結果はジョンとアリザーが同数。そこへメイスター・エイモンが最後の票をジョンに投じ、見事ジョンが総帥に選ばれます。
ブレーヴォス
行くあてのないアリアは鳩を捕まえて空腹をしのいでいます。館の老人を見かけたアリアは追いかけて正体を尋ねます。老人は運河に捨てたコインを投げ返して変装を解きます。その正体はやはりジャクェン。しかし彼は自分は誰でもないと言います。アリアは館の中に招かれます。
ミーリーン
公正な裁判を受けることになったハーピーの息子たちの若者。しかし裁判の前に何者かに殺されているのが発見されます。
犯人は元奴隷のモサドールでした。モサドールはデナーリスの治世が続くため、奴隷制の復活を阻止するため、そして反乱での父の死を無駄にしないために手を下したのでした。デナーリスは法が法であるとしてモサドールの処刑を決めます。
デナーリスは自由と正義を掲げて町に受け入れられたのだから正義を失ってはいけないとしてモサドールを民衆の前で処刑します。モサドールや民衆からの助命の願いに耳を貸さずに執行した結果、元奴隷と元親方の間で緊張が走り暴動が起きてしまいます。
ひさびさに大きな失敗をしたデナーリスは側近を下がらせ一人夜風にあたります。すると行方不明だったドロゴンが帰ってきます。ドロゴンはデナーリスを覚えているようですが、またすぐにどこかへ飛び去ってしまいました。
以上、シーズン5 エピソード2でした。