S4E7 月の扉(Mockingbird)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン4 エピソード7『月の扉』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ドレッドフォート、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。
キングズ・ランディング
ティリオンの独房をジェイミーが訪れ、裁判での発言は命を捨てたようなものだと非難します。シェイの嘘に耐えられなかったのと、全てタイウィンの思惑通りに進むのが気に食わないティリオン。ジェイミーは左腕では戦えないと代理闘士を辞退します。
ジェイミーも躊躇する決闘の相手はグレガー・クレゲイン、あだ名は山(マウンテン)。山のような巨体に残虐な心、ラニスター家の最終兵器です。
リヴァーランド
アイリーに向かっているアリアとハウンドは、瀕死の農場主と出会います。理不尽な略奪に会いただ死を待つ老人の心臓にハウンドはナイフを突き立てとどめを刺します。農場を襲った一味の男がハウンドに噛みつきます。
暴漢の言うには、王都ではジョフリーが毒殺され、ラニスターの兵を殺したハウンドには懸賞金がかけられているとのこと。おそらくS4E1 二本の剣でポリヴァー達を殺した件でしょう。
アリアはナイツウォッチと北に向かっていた時に侮辱してきた男(ジャクェンと一緒に檻に入れられていた)だと気づき、ニードルで心臓を一突きします。
カースル・ブラック
クラスターの砦の反乱を鎮圧したジョンたちはカースル・ブラックに帰還します。ジョンが砦で死んでしまえばいいと思っていたアリザー・ソーンは不満げにゴーストを檻に入れろと命じます。
マンス・レイダーの野人軍があとひと月の位置まで迫っていることを報告したジョンは、壁の向こうに出るトンネルを封鎖するよう提言します。アリザーは封鎖すると壁の向こうの調査するナイツウォッチの役目が果たせないとして却下します。
キングズ・ランディング
ブロンがティリオンの独房を訪れます。ブロンは貴族の娘との縁談が持ち上がっている模様。ブロンをティリオンから引き離そうとするサーセイ側の工作でしょう。
かつて買収を持ちかけられたら2倍出すと言ったティリオンの言葉をブロンは持ち出しますが、マウンテンと戦うとなれば命を失う可能性があり割に合いません。ブロンはどんな時も損得で動く男。代理闘士を引き受けず、友人としてティリオンに別れを告げます。
まあ、ラニスター家に逆らってマウンテンと戦おうなんて人はそうそういないですよね。
ミーリーン
デナーリスの居室に花を持って忍び込むダーリオ・ナハリス。戦と女が得意な自分の強みを生かしたいと愛を乞うダーリオ。その願いはついに叶えられた、のかな?
翌朝、デナーリスの元に向かうジョラーにダーリオは声を掛けます。夜の間に仕事の話もあったようで、親方たちが支配を取り戻したユンカイにはダーリオ率いるセカンドサンズが征伐に向かいます。
ジョラーは自分もかつては奴隷売買に手を染めたが、処刑を免れて今は奴隷解放を手伝っていると、虐殺を思いとどまるようデナーリスを説得します。デナーリスは前回陳情に訪れたヒズダール・ゾ・ロラクを使者としてユンカイに送ることを決めます。デナーリスは部下の力関係の調整にも苦労している様子。
ドラゴンストーン
スタニス陣営は北で起こる大いなる戦いに備えて軍を整えています。入浴中のメリサンドルの元をセリース・バラシオンが訪れます。メリサンドルの部屋には様々な薬品。これは信心の無いものを真実に導くための嘘。
スタニスがメリサンドルを抱いたのは薬のせいではないと聞き、神のためなら罪ではないと自分に言い聞かせるセリース。スタニスが戦いに娘のシリーンを連れて行こうとしているのにセリースは反対しますが、メリサンドルは神のために必要なことと言い聞かせます。
リヴァーランド
ハウンドは暴漢に噛みつかれた傷を手当てしています。アリアが傷を焼こうと火を近づけるとハウンドは拒絶します。ハウンドの顔の火傷は幼いころ兄のマウンテンに火に押し付けられてできたもの。それ以来ハウンドは本能的に火を恐れています。
ブライエニーとポドリックは久しぶりに宿屋に泊まりまともな食事をとっています。この宿屋はS3E2 三つ目の鴉で兄弟団に連れられたアリア、ジェンドリー、ホットパイが訪れたところで、ホットパイは宿屋に残って働いています。
ホットパイにしつこく話しかけられたブライエニーは、サンサ・スタークを探していることを明かします。
ポドリックはラニスターが探しているからサンサの名を出すべきでないと注意します。ホットパイは人の目がないときを見計らいアリアに会ったことを教えます。また狼の形のパンを作って2人に託すホットパイ。ええ奴や。
ブライエニーとポドリックは、スタークの娘たちが頼れるのは叔母ライサのいるアイリーしかないと考えます。
キングズ・ランディング
ティリオンの牢をオベリンが訪れます。サーセイは娘を心配している様子を見せましたが、それは無意識的にオベリンを味方に引き入れようとしているためだと気づいています。
実はオベリンは生まれたばかりのティリオンを見ていました。恐ろしい怪物だと聞かされていましたが、実際見てみると少し不格好なただの赤ん坊。サーセイは当時からティリオンの死を願っていたといいます。
オベリンが求めるのは正義。そして憎きラニスターと、姉の仇のマウンテンが揃っている。オベリンはティリオンの代理闘士に名乗り出ます。これは熱い。
アイリー
雪の積もったアイリーの中庭で、サンサはウィンターフェルの雪像を作ります。ライサの息子ロビンがやってきて、月の扉を作ろうとしますが塔を壊してしまい、かんしゃくを起こして城を蹴り壊してしまいます。頭にきたサンサはロビンをぶちます。
様子を見ていたリトルフィンガー。サンサはもうウィンターフェルに帰れないと思っていますが、リトルフィンガーはまだ分からないと言います。
愛だけでどうにでもなる世界なら、キャトリンと結ばれてサンサは自分の娘だったかもしれない。だがそのような世界ではなかった。リトルフィンガーは思いを吐露します。サンサにキスをするリトルフィンガー。しかしその様子をライサが見ていました。
ライサはサンサを呼び出します。アイリー城には月の扉と言う穴があり、城主の気に入らない人間は穴から落とされて墜落死します。リトルフィンガーを奪われたと思ったライサはサンサを月の扉に落とそうとします。
リトルフィンガーはライサを制止します。リトルフィンガーのために嘘を付き人を殺しまでしたのにと嘆くライサ。リトルフィンガーは愛した人は生涯でキャトリン一人だと告白し、ライサを月の扉に落とします。
以上、シーズン4 エピソード7でした。
今回の原題 Mockingbird はマネシツグミという鳥のことです。様々な音をまねて鳴く鳥ですが、なぜこのタイトルなのかよくわからないので調べたところ、リトルフィンガーのベイリッシュ家の家紋がMockingbirdなんですね。実はタイトルでリトルフィンガー回だとネタバレしていたと。
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