S3E2 三つ目の鴉(Dark Wings, Dark Words)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン3 エピソード2『三つ目の鴉』について解説していきます。
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原題のDark Wings, Dark Wordsとは、黒い羽根の使い鴉がときには悪い報せを運んでくるということわざのようです。
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ドラゴンストーン、ハレンホール、ウィンターフェル、壁、アスタポアです。
ブランの夢
ブランの夢に三つ目の鴉が現れます。ブランは弓を引きますが鴉に当たりません。気づくと見知らぬ少年が立っており、「鴉は君自身だ」とブランに言います。
ロブの野営地
新婚のロブとタリサがいちゃついていると、ルース・ボルトンが手紙を持って現れます。手紙はウィンターフェルからとリヴァーランからの2通。
1通はウィンターフェルにいるボルトン家の落とし子から。鉄の民は撤退し、ウィンターフェルの民は皆殺し、ブランとリコンは行方不明とのこと。これは悲報です。シオンからは何の連絡もありません。
ドレッドフォート
ボルトン家の居城であるドレッドフォート。ボルトン家には敵をX字の十字架に縛りつけ皮を剥ぐという恐ろしい風習があり、旗印にもなっています。シオンは例の十字架に貼り付けられ、ボルトン家の兵士から拷問を受けています。
ブライエニーとジェイミー
王都への旅路が退屈なジェイミーはブライエニーから何か聞き出そうとします。ブライエニーがレンリーに仕えていたことを知ったジェイミーは、ブライエニーがレンリーを愛していたことを察します。
2人は地元の農夫とすれ違い、挨拶をします。ジェイミーは正体に気づかれたかもと言いますがブライエニーは見逃します。
キングズ・ランディング
ジョフリーは仕立屋に新しい衣装を見繕わせています。花柄はお嫌いの模様。
サーセイはマージェリーのことをジョフリーに聞きます。ジョフリーは結婚に乗り気の様子。サーセイは彼女の言動、民衆に親切にしたり、娼婦のような恰好をしたり、レンリーの妻だったり、には裏があると結婚を思いとどまらせようとします。しかしジョフリーはサーセイの言うことを聞きません。
シェイはリトルフィンガーがサンサに近づいていることを心配しています。何かあったらすぐ知らせるようにというシェイは完全に保護者。サーセイとジョフリーの関係と対になっています。
サンサはマージェリーに呼び出されます。ロラスに連れられて歩くサンサは久しぶりに楽しそう。サンサはマージェリーに紹介されて祖母のオレナ・タイレルと会います。オレナはマージェリーの結婚にあたりジョフリーのことをサンサに聞きます。サンサは警戒していましたが、正直に怪物だと答えます。
リヴァーラン
ロブに届いた手紙のもう1通は、キャトリンの父、ロブの祖父にあたるホスター・タリーの死を報せるものでした。葬儀のためロブは戦場を離れてリヴァーランに戻ります。リカード・カースタークは不満がたまっているようで、リヴァーラン行きを息抜きと呼んだり、タリサと結婚した時点で我々は負けているなどと言います。
キャトリンは子供たちの無事を願いリース編みを作っています。過去に2度作っているとタリサに話します。ブランが塔から落ちたときと、ジョンが小さいとき流行病にかかった時です。ネッドがジョンを連れてきたとき、死んでほしいとキャトリンは願いました。ジョンが流行病にかかるとキャトリンは後悔し、生き延びれたらジョンを家族として愛すると神に誓います。しかし回復後もキャトリンはジョンを愛せませんでした。それからのスタークの災いは神の罰だとキャトリンは自責します。
壁の向こう
壁の向こうの王マンス・レイダーと会ったジョン。言葉も違い、互いにいがみ合う野人たちをどうやってまとめ上げたかをマンスはジョンに語ります。それは「南に向かわねば皆死ぬ」と伝えることでした。
ジョンは狼潜りの男オレルに出会います。狼潜り(ウォーグ)とは動物の視界を得る能力で、男は鳥の視点を借りてあたりを偵察していました。男は「最初の人々の拳」で多数の死んだ鴉を見たと言います。
死の軍団と遭遇したナイツウォッチは200人もの犠牲者を出しました。サムは疲れ果てて倒れこみます。サムをいじめていたラストは足手まといだから置いて行けといいますがグレンとエッドはサムを抱え起こします。ジオーはサムに死ぬことを禁じると言い、ラストにサムの面倒を見させます。
ブランたち
森で休むブランの元に夢で出てきた少年が現れます。オシャは少年を牽制しますが、後ろから少女にナイフを突きつけられます。少年はジョジェン・リードと名乗り、姉のミーラと共にブランを探していたと言います。
アリアたち
アリアたちはハレンホールを脱出して北に向かっていると思いきや、道に迷っているようです。川に沿って西に行くとリヴァーランなのでそこを目指します。
森でキャスタミアの雨を歌う集団に出くわします。リーダーの男はミアのソロスと名乗り、自分たちは旗印なき兄弟団だと言います。
キングズ・ランディング
ティリオンが部屋に戻るとシェイがいました。シェイはサンサのことが心配でティリオンに報告に来ていたのです。娼婦のロスの話になるとシェイはやきもちを焼きますが、二人の関係は良好のようです。
マージェリーは呼ばれてジョフリーの部屋に行きます。サーセイの言ったことが気になるのか、ジョフリーはレンリーのことを問いただします。同性愛者を死罪にしようというジョフリーに、マージェリーは王なのだから思い通りにする権利があるとそそのかします。ボウガンで戯れる2人、仲は良好に見えますが、サンサから怪物と聞いているマージェリーはどのような心境なのでしょう。
ドレッドフォート
シオンはまだ拷問を受けています。なぜウィンターフェルを襲ったのかという問いに、シオンは北部を支配するため、グレイジョイ家のため、スタークが憎かったから、いろいろ答えますが拷問はやみません。召使いの少年が姉の使いだと名乗りますが、また夜に来ると言って去ってしまいます。
ブランたち
ブランの旅の仲間にジョジェンとミーラが加わります。オシャは姉に守られる男なんて恥ずかしいと言いますが、ミーラはジョジェンには助ける価値があると答えます。スターク家に忠誠を誓う父ハウランド・リードはネッドの死を聞いて涙を流したと言います。ジョジェンはブランと同様、遠くが視える能力を持っていて、ネッドの死を視たのだそう。ブランのことも夢で視たのだとか。
旗印なき兄弟団
アリアたちは兄弟団について行って食事をとります。ソロスは若者3人でどうやってハレンホールを脱出したのかと聞きます。アリアはジェンドリーと自分は腕が立つと答えて剣を構えてみせますが、ソロスに一瞬で剣を落とされます。
兄弟団は食事のあと本当に解放してくれるようで、アリアたちは酒場を出ようとしますが、別のメンバーが大男を連れて入ってきます。大男はハウンド。アリアはこっそり抜け出そうとしますがハウンドに見とがめられます。
ブライエニーとジェイミー
ブライエニーたちは大きな川に突き当たります。橋を渡っているとジェイミーが隙を見てブライエニーの剣を奪い取り、縛られていたロープを切ります。二人が橋の上で戦っていると、ボルトン家の兵士がやってきます。前に見逃した農夫がジェイミーの顔を覚えていて密告したのでした。ジェイミーは見逃せば大金を払うと言いますが、北部軍の立場でジェイミーを逃すことは無理そうです。
以上、シーズン3 エピソード2でした。
シーズン3になっても新しい登場人物が山ほど出てきて混乱しますね。話が分からなくなってきたら、ひとまず先のエピソードを見進めるのもよいかもしれません。このドラマにはあえて明確に語られない部分があり、2周目でそういうことだったのかと分かることも多いです。今回はロブがどこに向かっているのか初見でわかりにくいですね。
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