S4E6 裁判(The Laws of Gods and Men)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン4 エピソード6『裁判』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ドレッドフォート、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。
ブレーヴォスはエッソス大陸の都市で、船の入り口に巨大なタイタン像があることで有名。ウェスタロスを含めても最大規模の「鉄の銀行」があります。
ブレーヴォス
S4E3 奴隷解放者にてシリーンに代筆してもらい鉄の銀行に手紙を送ったダヴォス。無事アポが取れたようで、スタニスと共にエッソス大陸のブレーヴォスにある鉄の銀行を訪れます。
相手が王だろうと物怖じしない鉄の銀行。トメンと戦おうとするスタニスの兵、船の数を冷静に聞き出し、融資を断ります。
ダヴォスは密輸の罪で切り落とされた指を見せ、スタニスがいかに誠実な人間かを語ります。鉄の銀行が融資している王家、そしてラニスター家は良くも悪くもタイウィンのワンマン経営。タイウィンが死んだら若いトメンやサーセイ、ジェイミーに返済能力は期待できないと説得します。スタニスは老けて見えますが40歳前後、タイウィンは67歳です。
海賊サラドール・サーンが平和を満喫しているところにダヴォスがやってきて彼を徴用します。渡された金貨の包み。鉄の銀行から融資を受けることに成功したようです。
ドレッドフォート
ヤーラは弟シオンを救うため兵を率いてドレッドフォートに潜入します。地下牢でシオンを見つけますが、罠と思い込んだシオンは牢から出ようとしません。
ラムジーが異変に気付き兵を連れて地下牢にやってきます。乱戦の中、ヤーラはシオンを連れて逃げようとしますがシオンはヤーラに噛みつき牢に戻ってしまいます。ラムジーが猟犬を檻から放ち、ヤーラたちは船に逃げ戻ります。シオン奪還失敗です。
ラムジーの元から逃げなかったリークをラムジーは褒め、風呂に入れてやります。ラムジーは占拠された城を取り戻すためシオン・グレイジョイのふりをしろとリークに命じます。
ミーリーン
デナーリスの3匹のドラゴンは日々成長していますが、放し飼いなので勝手に山羊を襲っています。
デナーリスの元に山羊の飼い主が陳情に訪れます。デナーリスは金で弁償しますが、対策しないとキリがないですよね。
次に現れたのは町の有力者ヒズダール・ゾ・ロラク。デナーリスの命令で磔にされた父を埋葬したいと願い出ます。デナーリスが親方たちを磔にしたのは奴隷を磔にしたからですが、ヒズダールの父は磔に反対派だったといいます。デナーリスはヒズダールの願いを認めます。
こうして一人一人の意見に耳を傾けるデナーリスですが、謁見に訪れる人は200人を超える勢い。執務を分担してくれる「手」が欲しいところです。
キングズ・ランディング
小評議会のメンバーにメイス・タイレルとオベリン・マーテルが加わります。リトルフィンガーはアイリーに向かったので抜けています。
議題はラニスター家を裏切ったハウンドの目撃報告、そして海の向こうでデナーリスが統治を始めた話。
デナーリスの元には3匹のドラゴンと精鋭の兵士、そしてジョラーとバリスタンの凄腕の騎士がいます。ジョラーはかつてヴァリスが送ったスパイでしたが今は寝返りデナーリスに心服しています。バリスタンはジョフリーに追放されるまで長年王の盾の総帥を務めました。タイウィンは一計を案じ、ミーリーンに手紙を送ります。
小評議会の後、オベリンはヴァリスに話しかけます。エッソスに住んでいたことのあるオベリンは、ヴァリスの話し方からエッソス出身であることを見抜きます。
娼館にくれば可愛い男を紹介するというオベリンにヴァリスは首を横に振ります。男にも女にも興味がないというヴァリス。では何に興味があるとオベリンに問われ、ヴァリスは鉄の玉座を見つめます。といってもヴァリスの関心は自分が玉座に座ることではなく、誰を玉座に座らせるかということでしょう。
ティリオンが捕らえられた牢にジェイミーがやってきます。釈放、ではなくて手枷を付けられ裁判を受けるため玉座の間に連れていかれます。
裁判官はタイウィン、メイス、オベリンの3名。訴えたのはサーセイ。サーセイ側の証人が次々と証言します。
王の盾マーリン・トラントはティリオンが王をバカと呼び、狂王と同じ運命をたどると言ったと証言します。パイセルは投獄されたとき大量の毒薬をティリオンに奪われた。またサンサの首飾りから強力な毒が検出されたと証言します。
サーセイはブラックウォーターの戦いの前にティリオンに脅されたと証言します。ヴァリスはロブの死の報せに喜ばなかったティリオンはサンサとの結婚で北部に同情していると証言します。ティリオン側の証人はおらず、一方的な展開です。メイス・タイレルは完全に置物ですが、オベリンは証人に質問をして公平に裁こうとする姿勢が見えます。
休憩の間、ジェイミーはタイウィンに弟を殺す気なのかと問います。ティリオンの命が救われるなら、王の盾を辞めてラニスター家を継ぐと申し出ます。タイウィンは最後にティリオンが命乞いをすればナイツウォッチ送りで済まそうと約束します。
ジェイミーはティリオンに慈悲を乞うよう指示します。なんだかんだでジェイミーを信頼しているティリオンは従います。
最期の証人として現れたのはシェイでした。シェイはティリオンがサンサと共謀して王を殺そうとしていたと証言します。オベリンになぜ侍女が秘密を知っていると問われ、シェイは自分がティリオンの娼婦でもあったと証言します。
二人だけの話さえ法廷で証言するシェイに、ティリオンはショックを受けます。サンサに関係を拒否され、歓心を買うため王を殺そうとしていたと、でたらめな証言をするシェイをティリオンは遮ります。
ブラックウォーターでは王都の人々を守るため戦ったが、こんなことならスタニスに殺されてしまえばよかった。自分の罪はこの体で生まれてきたことだ。皆が言うように怪物であればよかったと怒りをぶちまけるティリオン。
場は騒然とし、慈悲を乞うような雰囲気ではありません。ティリオンを牢に連れ戻すよう命じるタイウィンに、ティリオンは決闘裁判を要求します。決闘裁判は人による裁きに納得できない場合に神に審判をゆだねるもの。タイウィンの面子をつぶしたティリオンに和解の道は残されていません。
以上、シーズン4 エピソード6でした。
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