S4E3 奴隷解放者(Breaker of Chains)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン4 エピソード3『奴隷解放者』について解説していきます。
前のエピソード
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ドラゴンストーン、ドレッドフォート、ウィンターフェル、壁、ミーリーンです。
キングズ・ランディング
ジョフリーの死に騒然とする披露宴会場。サーセイはジョフリーが指さしたティリオンを犯人と決めつけます。サンサが姿を消したことを知ったタイウィンは即座に王都の人と船の出入りを止めさせます。
一方、ドントス・ホラードに連れられて会場を抜け出したサンサは町を抜けて小舟に乗り込みます。しばらく進むと大きな船にたどり着きます。サンサを連れてくるようドントスに命じたのはリトルフィンガーでした。
リトルフィンガーは口封じのためドントスを殺させます。恩人だったのにと抗議するサンサに、リトルフィンガーは全て自分の指示だったと明かします。S4E1 二本の剣でドントスがくれた家宝の首飾りは作り物だったとわかり裏切られた気分のサンサ。リトルフィンガーは一緒に故郷に帰ろうと約束します。
一方、レンリー、ジョフリーと相次いで結婚相手の王を失ったマージェリーは呪われていると嘆きます。祖母のオレナはジョフリーとの結婚生活はもっとひどかったはず、ジョフリーを手なずけたなら次も簡単、とマージェリーを慰めます。
ジョフリーの遺体はベイラー大聖堂に安置され、縁者が告別にやってきます。目を描いた石を個人の目に置くのは七神の風習です。
タイウィンはジョフリーの弟トメンに次の王になることを自覚させます。良い王に重要な資質は何かと問われ、トメンは高潔さ、公正さ、強さ、知恵と答えます。タイウィンは知恵が必要と同意し、さらに自分の知恵の不十分さを知り相談役の意見に耳を傾けることが重要だと諭します。
後からやってきたジェイミーは、トメンに自分がついていると声をかけ、聖堂の人払いをします。サーセイはかつてティリオンが喜びを口の中の灰に変えてやると言ったのがティリオンの悪意の証だと考えます。これはS2E8 ウィンターフェルの王子でサーセイがティリオンの娼婦を捕えたと言った時のセリフで、サーセイが先に喧嘩売ってます。
自分たちの子を殺したティリオンを殺してとジェイミーにせがむサーセイ。ジェイミーはなぜ神々はこの女を愛させたと毒づいてサーセイを押し倒します。
アリアたち
ハウンドたちはアリアの身代金を貰うためアイリーに向かっています。地図の赤丸が出発したツインズ、青丸が目的地のアイリー、緑丸が現在地のフェアマーケットです。アイリーは山に囲まれているため一度南下しないといけません。
アリアに身代金を貰った後のことを聞かれたハウンドは、海を渡ってセカンドサンズに入ると答えます。アリアはブレーヴォスの友人に会いに行きたいといいます。ジャクェンですね。
馬に水を飲ませていると通りがかった農民の親子に声をかけられました。身分を尋ねられたアリアはとっさに母の生家であるタリー家の兵を名乗ります。タリー家はリヴァーランド一帯の領主なので2人は好意的に家に招かれます。
農民は大男のハウンドを見て1か月農場を手伝わないかと誘います。報酬として銀を持っていると聞いたハウンドは引き受けます。
翌朝、アリアは娘の悲鳴で目を覚まします。ハウンドは農場を手伝う気はなく、銀を奪って去るところでした。ハウンドの言い分では、老いた父と非力な娘では冬を越せずに死ぬ。死ぬ者に銀は必要ないと。非難するアリアに、ハウンドは道理が分からないのか?と言い放ちます。
カースル・ブラック
ジリはカースル・ブラックで生活しています。サムはならず者の多いナイツウォッチの間でジリと赤ん坊が生活するのに不安を感じ、土竜の町(モールズタウン)に移ることを提案します。
ドラゴンストーン
ジョフリーの死の報せがドラゴンストーンに届きます。S3E8 次子-セカンドサンズでジェンドリーの血を使った魔術に名前が挙がったのはロブ、ベイロン、ジョフリー。短期間ですでに2人が亡くなっています。王位を奪還する絶好の機会ですが兵がそろっていません。スタニスにせかされダヴォスは軍の編成に奔走します。
一方、シリーンはダヴォスに引き続き読みを教えています。ダヴォスはかつて密輸業者をしていた時にブレーヴォスの筆頭剣士に殺されかけ、必死に密輸業者と海賊の違いを説明しましたが全く興味を持たれなかった、という昔話をします。そこでふと案が浮かび、ダヴォスはスタニスの名を使ってエッソス大陸の鉄の銀行に手紙を送ります。
キングズ・ランディング
娼館に入り浸っているオベリンの元へタイウィンがやってきます。タイウィンは毒の知識を持つオベリンがやってきて数日後にジョフリーが死んだことを怪しみます。オベリンも渡りに船と、姉エリアが殺されたことをタイウィンに問いただします。
タイウィンはマウンテンが勝手に行ったと関与を否定し、やがて来るティリオンの裁判に裁判官の一人として参加することを依頼する。また小評議会の一員にも加わって欲しいと。混乱している時期に敵は減らしておきたいということでしょうか。
ティリオンの独房に従者ポドリックがやってきます。ティリオンの裁判は2週間後。裁判官はタイウィン、メイス・タイレル、オベリンの3人。ティリオンはサンサを証人として呼ぼうとして初めてサンサが失踪したことを知ります。
ティリオンは、ジョフリーが手に余った黒幕が御しやすいトメンに乗り換えたと推理します。ポドリックの元に何者かがやってきて嘘の証言をするよう求めた、と聞いたティリオンはポドリックにも危険が迫ると察し、ジェイミーに伝言を伝えたら王都を去るよう命じます。
壁
壁の南に潜入した野人たちは村を略奪します。食人で有名なゼン族のスターは少年オリーを捕まえて、お前の両親をこれから食うと脅してカースル・ブラックに向かわせます。
少年から村の惨状を聞いたナイツウォッチは憤りますが、これはナイツウォッチの戦力を少しずつ削るための作戦と考えて無視します。野人の本隊が壁を突破したら被害はこの程度ではすみません。
エッド達ナイツウォッチの生き残りが帰還します。S3E4 穢れなき軍団にてカール達がクラスターの砦で反乱を起こしてからずっと鎖につながれていたようです。ジョンは、もしカールが野人たちに襲われ尋問された場合、カースル・ブラックの実際の戦力がマンスにバレて総攻撃されるかもしれないと危惧します。
ミーリーン
デナーリスはミーリーンの壁の外に布陣します。門からミーリーンのチャンピオン(最高騎士)が出てきて、デナーリスたちを挑発して一騎打ちを求めます。セカンドサンズのダーリオが一騎打ちに名乗りを上げます。
ダーリオは突進する相手の馬にナイフを当て、落馬した相手をやすやすと倒します。
デナーリスはミーリーンの奴隷たちに、自分たちは敵ではない、敵はお前たちの後ろにいると語り掛けます。投石器で壁の中に投げ込まれたのは解放された奴隷たちの首枷でした。
以上、シーズン4 エピソード3でした。
次のエピソード