S4E2 獅子と薔薇(The Lion and the Rose)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン4 エピソード2『獅子と薔薇』について解説していきます。
前のエピソード
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ドラゴンストーン、ドレッドフォート、ウィンターフェル、壁、ミーリーンです。
ドレッドフォート
ボルトン家の落とし子、ラムジー・スノウは使用人のタンジーという娘を森に逃がし狩りをしています。理由は愛人のミランダを嫉妬させたからという理不尽なもの。ちなみにミランダはS3E7 女騎士と熊でシオンを誘惑していた美女の一人です。
ミランダが矢を射てタンジーの足を止めると、ラムジーは猟犬をけしかけて襲わせます。タンジーが生きながら犬のエサとなる様子をシオンは見ていることしかできません。
落とし子の苗字
ウェスタロスでは落とし子の姓についてルールがあります。落とし子は正妻ではなく愛人が生んだ子のため正式な後継ぎになれません。家の苗字も名乗れないため、各地域に定められた姓を名乗ることになります。
例えば北部の落とし子はみなスノウを名乗ります。ジョンはスターク家を名乗れずジョン・スノウ、ラムジーもボルトン家ですがラムジー・スノウです。他の地域も以下のように落とし子の姓が決められています。
鉄諸島(グレイジョイ家) ・・・ パイク
谷間(アリン家) ・・・ ストーン
リーチ(タイレル家) ・・・ フラワーズ
ストームランド(バラシオン家) ・・・ ストーム
ドーン(マーテル家) ・・・ サンド
リヴァーランド(タリー家) ・・・ リヴァーズ
王室領 ・・・ ウォーターズ
キングズ・ランディング
ティリオンはジェイミーを食事に招いています。ジェイミーは利き手を失い戦えなくなったことを悩んでいるようです。ティリオンは残った左手で戦えるよう鍛錬しろと言って、鍛錬の相手を紹介します。
鍛錬の相手はブロン。真剣でジェイミーを殺したら金がもらえなくなると言って、2人は模造剣で鍛錬を始めます。
ドレッドフォート
ルース・ボルトンが自分の城ドレッドフォートに帰ってきます。隣の太った女性は妻のウォルダで、ウォルダー・フレイの孫娘です。S3E9 キャスタミアの雨にて、選んだ花嫁と同じ重さの銀をやると言われたルースは最も重い孫娘を選んだと語っています。
ルースはラムジーがシオンを痛めつけていたことに気づき叱責します。グレイジョイ家が占領しているモウト・ケイリンは地峡(ネック)の入り口にあたる重要な要塞。シオンと交換に取り戻そうと考えていたのでした。まあ、ベイロンは奪ったものを交渉で手放すなんてありえないんですが。
ルースはシオンの言葉からブラン、リコンが生きていることを知り、黒の城までの捜索を命じます。シオンはロブの死を知りますが感情を抑えます。ルースはラムジーにモウト・ケイリン奪還を命じます。
キングズ・ランディング
ヴァリスはティリオンに接触し、シェイと会っていたことがサーセイ、そしてタイウィンに知られたことを伝えます。命を狙われる前に海を渡らせるようヴァリスは再度忠告します。
ジョフリーの結婚を祝い、様々な贈り物が贈られます。マージェリーの父メイスは大杯を。ティリオンは書物を。タイウィンはアイスを溶かして作った剣の1本を贈ります。
ジョフリーは書物を切り刻み、剣にウィドウズ・ウェイル(未亡人の嘆き)と名づけます。
メイス・タイレル
この場にはシェイもいて、サーセイから話を聞いたタイウィンは王の塔に呼び出します。
自室に戻ったティリオンはとうとう自らシェイに海を渡るよう言います。シェイは一緒に戦うと食い下がりますが、ティリオンはお前は娼婦だと突き放し、ブロンに船まで送らせます。
ドラゴンストーン
スタニスの妻セリースの兄弟アクセル・フロレントは元々の信仰を捨てなかった罪で火あぶりにされます。セリースは相変わらずの狂信者ぷりで焼かれるアクセルを陶然と見上げています。セリースは光の王の信仰を受け入れない娘を嫌っています。
メリサンドルはスタニスの娘シリーンの元を訪れます。アクセルの処刑を疑問に思うシリーンに、メリサンドルは炎が罪を燃やし善いところへ行ったのだと説明します。現世は地獄、そして信仰や贖罪で光の王のいる天国に行けるとメリサンドルは考えているようです。
壁の向こう
ブランがサマーに潜って野山を駆けていると揺さぶられて目を覚まします。数時間潜っていたようで、サマーが獲物を食べたとしてもブランは飢えます。また長く狼に潜っていると家族や自分のことすら忘れ人間性を失う危険があるといいます。
進み始めたブラン一行は心の木を見つけます。ブランが木に掘られた顔に手を触れると、様々な見たことのないビジョンが流れ込み、三つ目の鴉がブランに呼びかけます。意識の戻ったブランは旅の目的地がわかったようでした。
キングズ・ランディング
ジョフリーとマージェリーの結婚式が行われています。式の後、タイウィンとオレナは今後のことを話し合います。直近の課題は王家がエッソスの鉄の銀行から借りた莫大な借金。
オレナはサンサにロブたちのことでお悔やみを述べます。結婚式で人を殺すなど怪物の所業だと。
マージェリーは宴の残り物を貧しい人々に与えようと提案します。
ジェイミーはロラスに、サーセイはお前と結婚しないと言います。
サーセイはブライエニーにジェイミーを連れ帰った礼を言います。しかしサーセイはブライエニーがジェイミーに惚れているのではないかと疑っています。
サーセイは女を口説いていたパイセルを捕まえて、宴の残り物は犬のエサにするように命じます。
タイウィンとサーセイが歩いていると、オベリン・マーテルと愛人エラリアに会います。エラリアの姓サンドはドーン地方の落とし子が名乗る苗字です。オベリンにとってラニスター家は姉の仇。手こそ出さないものの、ほとんど口喧嘩でした。
ジョフリーは余興の締めとして、喜劇役者に五王の戦いを模した劇を演じさせます。といってもジョフリーに都合よく書き換えられ死者を冒涜するひどい劇です。
ジョフリーはティリオンも劇に出て戦うよう促しますが、ティリオンは拒み、かわりに真の王の力を見せてくれと返します。ジョフリーはティリオンにワインをかけ、酌取りをやらせます。
ティリオンはテーブルの上の既に注がれたカップをジョフリーに渡します。それを飲んだジョフリーは突然せき込み、苦しみだします。サンサの元にサー・ドントスがやってきてこの場を去るように言います。
ジョフリーは亡くなる前、ティリオンの方を指さします。サーセイは茫然と立ち尽くすティリオンを拘束するよう命じます。
以上、シーズン4 エピソード2でした。