S3E10 次なる戦いへ(Mhysa)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン3 エピソード10『次なる戦いへ』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ドラゴンストーン、ツインズ、ウィンターフェル、壁、ユンカイです。
ツインズ
ツインズではフレイ家の兵がロブの野営地を攻撃しています。ハウンドに連れられたアリアは、兵士がロブの遺体にダイアウルフ(グレイウィンド)の首を乗せているのを目撃します。
キングズ・ランディング
ティリオンとサンサが散歩していると従者のポドリックが現れ、タイウィンが小評議会を招集したことを伝えます。
ロブの死の報せは王都にも届いています。ジョフリーはロブの首を婚礼の席でサンサに出そうと計画してティリオンと喧嘩になりますが、タイウィンがジョフリーを強制的に部屋に戻して場をおさめます。
小評議会の後、タイウィンはティリオンを呼び止め話します。小心のフレイ家だけでは事を起こさなかったはずというティリオンに、タイウィンは自分が後ろ盾になったと白状します。ティリオンとサンサの子が成人するまではルース・ボルトンを北部総督にすると言い、タイウィンはティリオンに早く子供を作るよう促します。
ティリオンが部屋に戻るとサンサがいます。ティリオンからすれば父と兄を無くしたばかりの身寄りのない少女。子供を作ろうという気にはなりません。
夜の砦
オシャ、リコンと分かれたブランたちは夜の砦(Nightfort)にやってきます。夜の砦は壁の途中にある無人の砦の一つで、壁を通り抜ける通路があります。
ブランは皆に夜の砦にまつわる話をします。その昔、王を恨んでいた夜の砦のコックが、王の息子を料理して王をもてなした。神はコックに怒りネズミに変えてしまいました。神が怒ったのは人を殺したことではなく、来客に対してそれをやったことだとブランは言います。ブランはツインズで起きたことをまだ知りません。
ツインズ
ウォルダー・フレイがレッド・ウェディング後の情勢を説明してくれます。エドミュアは食堂を出た後そのまま地下牢へ。ブラックフィッシュ(漆黒の魚)ことブリンデン・タリーは逃亡。ウォルダーはリヴァーランの城主となりました。
一方、北部総督となったルース・ボルトン。息子のラムジーがウィンターフェルを占拠した鉄の民と交渉し、シオンとウィンターフェルを取り戻しています。
やっとシオンを痛めつけていた少年の正体が判明しました。ラムジー・スノウ。北部でスノウは落とし子につけられる名です。ルースの息子ですが、正妻の子ではないためボルトン家を継ぐことはできません。そして、シオンを痛めつけていた理由、それは個人的な趣味でした!
忘れてしまったかもしれませんが、S3E7 女騎士と熊でシオンは性器を切り落とされています。幸いにも(?)ラムジーが食べているのはただのソーセージだったようです。
夜の砦
夜中、ブランたちが寝ているところに何者かが侵入します。サムとジリです。サムはブランのダイアウルフを見てジョンの弟と気付き、協力を申し出ます。ブランは壁の北に行きたいと言いますが、サムとジリは壁の向こうは死しかない、黒の城に行くべきだと忠告します。
サムはブランたちに最初の人々の拳で掘り出したドラゴングラスのナイフを渡します。ドラゴングラスでホワイトウォーカーを倒せることは
S3E8 次子-セカンドサンズでサムが証明しています。サムはブランたちに砦の秘密の通路を案内し、ブラン、ホーダー、ミーラ、ジョジェンの4名が壁の向こうに旅立つのを見送ります。
パイク
久しぶりに登場するパイク城。塩の王ベイロン・グレイジョイのもとにラムジー・スノウから手紙がきます。息子シオンを返してほしければ北部から兵を撤退させよという内容。一緒に送られた箱にはシオンの大事な一部が入っていました。
ベイロンは交渉に応じるどころか勝手な行動をしたシオンに腹を立てている様子。シオンの姉ヤーラは自身の判断でドレッドフォートに侵攻しシオンを取り戻すことを決意します。
ドラゴンストーン
ヒルに血を吸われるだけで済んだジェンドリーは地下牢に入れられています。ダヴォスが様子を見に来て雑談します。ジェンドリーと同様ダヴォスも身分の低い生まれで、スタニスの危機を救ったため貴族になりました。最初は辞退しようと思ったけれど息子に少しでもいい暮らしをさせたくて引き受けたというダヴォス。どこかジェンドリーに亡くなった息子マットスを重ねているようです。
キングズ・ランディング
ヴァリスが物憂げなシェイに声をかけます。ヴァリスはシェイにダイヤを渡し、エッソスに移住してほしいと言います。ティリオンはこの国を良くできる人物だがシェイの存在は危険を招くと。シェイはティリオンが自分で言いづらいことを友人のヴァリスに言わせたととらえたようです。
ティリオンが憂さ晴らしのためポドリックに酒を付き合わせているとサーセイがやってきます。サーセイは子供ができれば多少はマシになるとティリオンにアドバイスします。ティリオンはいつまでこんな事が続くのかと嘆くと、サーセイは敵をすべて排除するまでと答えます。
アリアたち
ハウンドとアリアが森を進んでいると、ロブの遺体に狼の頭を乗せた犯人の兵士たちに遭遇します。アリアは物乞いのふりをして近づき、ナイフでめった刺しにします。残りの兵士はハウンドが倒しましたが、復讐者アリアがここに誕生しました。
ギフト
野人を裏切って逃げ出したジョンが休んでいると、後ろからイグリットに狙われます。わかっていたはずだ、とか、愛し合っている、とか言い訳しながら背を向けるジョン。イグリットは容赦なく矢を放ちます。数発食らいながら馬で逃げるジョン。イグリットの目には涙が浮かびます。
黒の城
サムとジリは夜の砦を抜けた後、壁の南を移動して黒の城に到着します。女性を連れてきたサムを見て唖然とするメイスター・エイモン。サムはこれまでの事情を説明し、エイモンに客人として迎えられます。赤ん坊はサムと名付けられました。エイモンはサムに指示して各地への手紙を用意させます。
ドラゴンストーン
ダヴォスはシリーンの部屋で黒の城から届いた手紙を読みます。手紙の前半は赤ん坊の命名式への招待でした。後半を読もうとしたところで鐘が鳴り、ダヴォスはスタニスの元へ向かいます。
ロブの死の報せがスタニスの元に届いたようです。メリサンドルは自分の力ではないと言いますが光の王の力は否定しません。ダヴォスは七王国を制覇するのに血の呪術を用いるのは邪悪だ、ジェンドリーは善良な人間でスタニスの甥だと訴えます。
甥より国家を選んだスタニスに代わり、ダヴォスは独断でジェンドリーを逃がします。
黒の城
重傷のジョンを乗せた馬が黒の城に帰ってきました。サムたちとはS2E5 ハレンハルの亡霊で別れて以来の再会です。
キングズ・ランディング
ハレンホールを出たジェイミーたちが王都に到着します。ジェイミーはS1E9 ベラーでロブの軍に捕らえられて以来の帰還です。
ドラゴンストーン
ダヴォスがジェンドリーを密かに逃がしたことを知り、スタニスとメリサンドルは激怒し、ダヴォスに死刑を宣告します。しかしダヴォスは黒の城から届いた手紙をスタニスに差し出します。
スタニスが読み終わった手紙を燃やし、メリサンドルは炎の中にこれから北で起こる真の戦いを見ます。メリサンドルはダヴォスが必要な人間だと断言し、ダヴォスの命は救われます。
ユンカイ
デナーリスたちはユンカイの門の外で開門を待ちます。門が開くと武器を持たない奴隷たちが出てきました。デナーリスは奴隷たちに本来持っているはずの自由を自分たちで勝ち取りなさいと訴えます。奴隷たちはデナーリスをミサ(古語で母の意味)と呼び讃えます。
以上、シーズン3 エピソード10でした。
七王国の内戦である五王の戦いは、レンリー、ロブが脱落し、ジョフリー=タイウィン優勢で運んでいます。一方、壁の北では野人の王マンスが立ち、ホワイトウォーカーの気配が次第に濃くなっています。さらに狭い海の向こうではデナーリスが軍隊と資金、名声を手に入れ、無視できない勢力になっています。今後の展開から目を離せないですね!
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