S3E1 新たな時代（Valar Dohaeris）
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン３ エピソード１『新たな時代』について解説していきます。
前のエピソード
Amazonプライムだとシーズン1・2では英語を直訳したようなタイトルがつけられていましたが、シーズン3からはHuluと同じ意訳のタイトルになっています。原題の Valar Dohaeris（ヴァラー・ドヘリス） は、エッソスの高地ヴァリリア語で、「すべての者は仕えねばならない」の意味だそう。Valar Morghulis（ヴァラー・モルグリス、すべての者は死なねばならない）と共に、エッソスでは挨拶のように使われます。
最初の人々の拳
S2E10 バラー モーグリスのラストで、伝説上の化け物ホワイトウォーカーに遭遇したサムは、死に物狂いで逃げますが、斧を持った亡者（アンデッド）に襲われます。危ういところを救ったのはジョンの愛犬（愛狼）ゴーストと、ナイツウォッチでした。
ジオー総帥率いるナイツウォッチの面々も負傷しているところを見るに、死の軍団と接触した様子。ジオーは壁に戻ってこの異常事態を七王国に警告しなければならないと言います。
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ドラゴンストーン、ハレンホール、ウィンターフェル、壁、アスタポアです。
ウィンターフェルが・・・燃えている・・・。(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ
新しく登場したアスタポアは前回までのクァースより西、奴隷商人湾（Slaver's Bay）に面する都市国家です。黄金のハーピー像が目印。
これまでのおさらい
ここでシーズン2までの各陣営の動向をおさらいしましょう。
壁の向こうでは、ジオー総帥率いるナイツウォッチが野人の動きを探りに行っています。(S)サム達は最初の人々の拳で足を止め、クォリン率いる先遣隊がさらに野人の地の奥深くに潜入しています。しかし先遣隊はみな命を落とし、(J) ジョンだけが捕虜同然で野人の王マンスの元に向かっています。
シーズン2ではウィンターフェルをシオンが占拠する事件がありました。(B) ブラン達は城内の小屋に隠れていましたが、外へ出ると城は火をつけられており、ブラン達はジョンを頼って壁に向けて旅立ちます。シオンは兵士に気絶させられて鉄諸島に帰るところでしょう。
序盤で五王の一人、(・・) レンリーが命を落とします。(R) ロブはリヴァーランで(J)ジェイミーを捕えたものの、シオンによるウィンターフェル占拠やキャトリンによるジェイミー解放など、頭痛の種は多い。ハレンホールの(T)タイウィンはロブとにらみ合い状態でしたが、タイレル家と同盟を結び、(S)スタニスが攻めてきた際は王都に駆けつけて撃退します。(J)ジェイミーは(B)ブライエニーと共に王都へ向かっています。(A)アリアはハレンホールを脱出し、予定通り壁に向かっているのでしょうか。
カール・ドロゴを失った(D)デナーリスは彼女の部族を率いて砂漠を放浪し、南東のクァース（黄丸）にたどり着きます。ドラゴンを奪われる事件がありましたが、無事取り戻し、ザロの財産を奪って船を手に入れます。次は傭兵を手に入れるため、奴隷商人湾の都市アスタポア（赤丸）に向かっています。
野人の集落
ジョンは野人の集落につきました。おとぎ話の存在と思っていた巨人が普通に生活していてジョンは驚きます。
野人たちにとってナイツウォッチは敵。黒いマントを見るや鴉と呼んで石を投げます。
ジョンはマンス・レイダーのテントに案内されます。ジョンがマンスと思って話しかけたのはトアマンドという別人。元ナイツウォッチから野人の王となったマンスは、ジョンになぜ仲間に入りたいのかを問います。自由が欲しいと答えますが嘘を見抜かれ、ジョンはクラスターの砦で見た脅威と戦う仲間が欲しいと答えます。
キングズ・ランディング
ティリオンはブロンを呼び出します。サーセイがティリオンの部屋を訪ねますが、サーセイの命令でティリオンを襲わせたと聞いているティリオンは警戒します。
ティリオンは父タイウィンに会って話そうとしているようで、サーセイはその内容が気になります。
部屋の外では騎士になったブロンが王の盾マーリン・トラントとにらみ合っています。
ティリオンは身の危険を感じ、ブロンを護衛のため呼んだのでした。しかし贅沢を覚えた騎士ブロンは賃上げを要求します。ブレないなー。
ダヴォス
ブラックウォーターの戦いでワイルドファイアの爆発に巻き込まれたダヴォスは、無人島で辛うじて生きていました。通りがかった海賊船に合図を送り救助してもらいます。
海賊の親分サラドール・サーンに会って、ドラゴンストーンまで送ってほしいと頼みます。サラドールはS2E2 夜の国（The Night Lands）でダヴォスと息子マットスが交渉して味方につけた人ですね。マットスはワイルドファイアで死んでしまったようです。王都の略奪ができなかったためサラドールは手を引く気です。スタニスは健在だが、メリサンドルが反抗するものを火刑にしていると聞きダヴォスは怒ります。
ハレンホール
ロブの軍はハレンホールに迫ります。タイウィンが城を出た後はマウンテンが守っているはずですが、一向に戦う気配を見せません。
ロブたちがハレンホールに入城すると、城はもぬけの殻で、２００人もの北部人が殺され遺体が放置されていました。クァイバーンという老人が奇跡的に生きておりタリサに看病されます。
キングズ・ランディング
タイウィンに会いに来たティリオンは、ブラックウォーターの功績に見合った褒章を求めます。具体的にキャスタリー・ロックの領主、すなわちラニスターの後継者の地位を求めると、タイウィンは怒ってティリオンを拒絶します。
サンサとシェイは港で船を見ながら雑談しています。王妃候補という肩書も後ろ盾もない今、たわいもない空想に逃避しているようです。リトルフィンガーがやってきて、王都を離れるときにサンサを連れ出せるかもしれないと言います。
ロスはシェイに話しかけます。この様子ではリトルフィンガーあたりからシェイの素性を聞いているようですね。王都にプライバシーはないのです。
デナーリスたち
舞台は一転。デナーリスはとうとう船を手に入れました。３匹のドラゴンも成長して自分でエサを獲るようになっています。足りないものは軍隊。一行はアスタポアという都市国家に向かい、傭兵を探すようです。
ドラゴンストーン
ダヴォスはドラゴンストーンに帰ってきます。スタニスと話したいですがメリサンドルが側を離れません。ダヴォスは火刑を咎めますが、メリサンドルは異端者を焼いただけと引きません。逆にダヴォスの進言でメリサンドルを戦場から遠ざけたために負けたのだとダヴォスを咎めます。息子のことを言われたダヴォスは激昂してメリサンドルに襲い掛かり、スタニスに地下牢に入れられます。
キングズ・ランディング
市街を進んでいたジョフリーの乗った駕籠が急に止まります。マージェリーが止めて貧民街を訪れていたのでした。マージェリーは市民に積極的に話しかけ、協力的な姿勢を見せて心をつかみます。
ロラス、マージェリーのタイレル兄妹は、ジョフリー、サーセイと晩餐を共にしています。民衆に近づくマージェリーに、サーセイは以前暴動があり王の身にも危険が及んだと注意します。危険などなかったと的外れの強がりを見せるジョフリー。サーセイは「はいはい、あなたは王の子だからね。でも皆があなたほど勇敢じゃないのよ」と子供のようにあしらいます。その場をうまくとりなすマージェリー有能。
アスタポア
デナーリス達はアスタポアに到着します。最強と名高い穢れなき軍団（アンサリード）という傭兵部隊をデナーリスは見学します。親方は去勢した奴隷に幼いころから武器の訓練をさせ、高い忠誠心と何も恐れない兵士を作り上げていました。親方はデナーリスに言葉が通じないのをいいことに失礼な言動を繰り返し、通訳の女が柔らかい言葉に直してなんとか場を持たせています。
デナーリスは港で謎の少女に出会います。少女からボールを受け取るデナーリス。そこへ黒いマントを羽織った男が襲い掛かりデナーリスを抑えます。ボールの中から出てきたのはサソリ。
黒マントの男がサソリをしとめると、少女は人間離れした動きで逃げます。デナーリスの命を救ったこの男は、デナーリスの父エイリスの代から王の盾総帥を務めてきたバリスタン・セルミー。バリスタンは女王の盾（クイーンズガード）を志願します。
以上、シーズン３ エピソード１でした。
次のエピソード
