S5E9 竜の舞踏(The Dance of Dragons)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5 エピソード9『竜の舞踏』について解説していきます。
前のエピソード
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーン、ドーンです。シーズン5は大きな舞台移動が少ない気がしますね。個人レベルでは動いているのですが。
スタニスの野営地
夜中に何者かがスタニスの野営地に侵入し、食料と攻城兵器を焼いていきました。そういえば前回ラムジーが少数で先制攻撃を仕掛けると言っていたような。
全軍で黒の城に戻るための食料もないため、スタニスはダヴォスに命じて黒の城に向かい食料と兵を調達させます。スタニスの妻子も一緒にと提案しますがスタニスは応じません。
ダヴォスはスタニスの娘シリーンに鹿の彫刻をプレゼントします。鹿はバラシオン家のシンボルです。シリーンの教育のおかげでダヴォスは文字が読めるようになりました。よかったね!
カースル・ブラック
ハードホームを生きて脱出したナイツウォッチと野人たちは壁にたどり着きました。留守番のアリザーも若干の溜めのあと門を開いてくれ、野人たちはカースル・ブラックに入城します。
ウォーターガーデンズ
ジェイミーはドーラン・マーテルたちの会食に招かれます。潜入した理由を聞かれたジェイミーは、脅迫の手紙を受け取ったため(S5E2 黒と白の館)ミアセラを保護しに来たと説明します。脅迫の手紙はエラリアの仕業っぽいですね。
王家との同盟を維持したいドーランはトメン王に乾杯しますが、エラリアは不満を一切隠しません。ドーランはミアセラを王都に帰す交換条件としてトリスタンの同行と小評議会へのメンバー入りを要求します。
エラリアが怒っている経緯をおさらいすると以下のような感じ。
- ドーランの妹、オベリンの姉であるエリア・マーテルはレイガー・ターガリエンの妻だったが、レイガーは失踪し、エリアはラニスターの騎士マウンテンに犯され殺される。
- レイガーの妻にサーセイではなくエリアが選ばれたことを恨んだタイウィンがマウンテンに命じたとオベリンは考えた。
- S4E8 山と毒蛇でオベリンはマウンテンと決闘にのぞみ、タイウィンに姉の死を追求したが、マウンテンに隙を突かれ愛人エラリアの目の前で殺される。
わだかまりが解消してないのに仲良くなんかできるか、というところ。それに加え、ドーン人にはターガリエン家の侵略に最後まで屈しなかった誇りがあり、ドーランの外交は弱腰に見えるのでしょう。
ブロンも釈放されますが、王子にどついた分はしっかり罰を受けます。
ドーランは会食でのエラリアの態度に腹を立て、忠誠を誓うかさもなくば死ねと叱ります。
仲直りのためジェイミーと会話するエラリア。エラリアはジェイミーにサーセイを愛しているかとたずねます。エラリアは世間の非難など時代で変わるものであり、ただ一つ変わらないのは誰を求めるかだと言います。
ブレーヴォス
アリアはジャクェンから賭博師の男を殺す指令を受け、カキ売りの少女に扮しています。予想通りカキを買おうとする男。しかしアリアの注意は別のものに向いていました。
それは王の盾の一員で、アリアにとっては剣の師匠シリオの仇でもあるマーリン・トラント。S5E4 ハーピーの息子たちで鉄の銀行との交渉に向かわされたメイス・タイレルの付添です。出迎える鉄の銀行の男はS4E6 裁判でスタニスに応対したのと同一人物でティコ・ネストリスという名前です。
アリアは娼館に入るマーリンを追います。マーリンの性癖はなんというか、いわゆるロリコンです。任務をサボっていたアリアは男がカキを食べなかったと嘘をつきます。多分嘘を見抜いているけど叱らないジャクェン。
スタニスの野営地
スタニスは本を読むシリーンと会話します。シリーンが読んでいるのは「双竜の舞踏(The Dance of Dragons)」。150年前にターガリエン家の姉弟が争い、ほとんどのドラゴンが死に絶えターガリエン家が勢いを失う原因となりました。
選択するから悲劇が起きるというシリーンに、世界が選択を強いるとぼやくスタニス。シリーンは出来ることがあれば力になると言葉をかけます。
シリーンが兵士に連れられて外に向かうとメリサンドルが待っていました。メリサンドルはシリーンを磔にして光の王への生け贄にしようとします。両親に助けを求めるシリーン。しかし光の王にすがるしかない二人は動きません。シリーンの絶叫が響く中、セリースは我に返り止めようとしますが遅すぎる。スタニスは生きたまま焼かれる娘を虚ろな目で眺めます。
S2E10 バラー モーグリスでメリサンドルがスタニスに言った、「あなたは部下たちを裏切り家族を裏切る。大切な物すべてを裏切る」という言葉。スタニスがここまで覚悟できていたのだとしたら恐ろしいですね。
ミーリーン
大闘技会の本戦、闘技場は観客で満員です。デナーリスは主催者として観戦しますが意味のない殺し合いに眉をひそめます。ヒズダールはミーリーンの住民としてこの伝統を重要に思っている様子。
次に現れたのは追放したジョラーでした。一人の剣闘士として対戦相手を切り伏せるジョラー。年はとっていても腕前は流石。
女王の観戦席を見つめていたジョラーはいきなり槍を投げ込みます。槍が貫いたのは密かに迫っていたハーピーの仮面をつけた刺客。観客席からもハーピーの息子たちが現れ、場は騒然とします。あちこちで殺戮が始まり、ヒズダールも胸を刺されてしまいます。
ジョラーとダーリオは逃げ道を探しますが出口は塞がれており、デナーリスたちは闘技場の中央に追い詰められ、次から次へと湧いてくる敵に囲まれます。
打つ手のなくなったデナーリスが目をつぶると遠くでドラゴンの声が。現れたのはドロゴンでした。S4E10 世継ぎたちで行方不明になったあと、S5E2 黒と白の館で姿を見せて以来ひさびさの登場です。ドロゴンは闘技場に舞い降りると炎を吐いて敵を焼き払います。しかし敵の数は多く、投げられた槍が少しずつドロゴンの体力を奪っていきます。
自分がここにいる限りドロゴンも動けないと気づいたデナーリスはドロゴンに近づきその背にしがみつきます。デナーリスの合図で駆け出し空に舞い上がるドロゴン。あっけに取られる一同を残して、デナーリスは絶体絶命のピンチを切り抜けたのでした。
以上、シーズン5 エピソード9でした。
ずいぶん久しぶりだったドラゴンの活躍はやはり胸がスッとしますね。シーズン5に立ち込めていた暗い雰囲気を打破する力強さがあります。ですが、今回のエピソードはシリーンが焼かれたのでマイナス10万点。これだからシーズン5は嫌いなんだよ!
次のエピソード