S6E3 背任者(Oathbreaker)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6 エピソード3『背任者』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、パイク、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。
壁
蘇生したジョンに気づいたダヴォスやメリサンドルは驚きます。意気消沈していたメリサンドルは光の王の意思を目の当たりにして、ジョンこそが約束の王だったと言います。可哀想なスタニス。
何も恐れない野人たちも、刺されて死んだはずのジョンを見て後ずさりします。エッドと再会するジョン。エッドの活躍がなければカースル・ブラックはアリザーに奪われていました。
オールドタウン
サムはメイスターになるために知識の城(シタデル)があるオールドタウンに船で向かっています。新しい町に期待をふくらませるジリですが、シタデルは女人禁制。サムが修行している間、ジリはサムの実家のホーンヒル城に預けられることに。
サムは壁の東の港からウェスタロス南部のオールドタウンまで長い長い船旅をしています。原作では途中ブレーヴォスに立ち寄ってアリアに会うらしいのですがドラマではカットされています。
壁の向こう側
ブランは三つ目の鴉とともに過去を見ています。場所はドーンとハイガーデンの間あたりにある喜びの塔。軍事的にそこまで重要な場所ではありません。
そこにいたのは若きブランの父ネッドと、ハウランド・リードらスターク家の旗手たち。一方、喜びの塔を守っているのは当時のキングズガード総帥ジェラルド・ハイタワーと、作中最強の呼び声高い剣士アーサー・デイン。
時代はロバートの反乱終盤、王都で狂王がジェイミーに殺された後です。ネッドは妹リアナを探しています。しかし王の盾の総帥と最強の剣士が王都や戦場ではなく僻地の塔にいるのは不思議ですね。
6対2で始まった戦闘ですが、ジェラルドが早々に倒された後はアーサーが一人でネッドたちを圧倒します。めちゃくちゃ強い。気づいたらネッドとの一騎打ち。そこへハウランドが後ろからアーサーを刺します。その隙をついてネッドはアーサーを倒します。
塔から人の声がしてネッドは階段を登ります。ブランも気になって後を追いますが、三つ目の鴉は強制的にブランを現実に呼び戻します。本来いる場所ではないところに長く留まると戻れなくなるとか。塔には何があったんでしょうか?
ヴァエス・ドスラク
デナーリスは王の未亡人が集まる寡妃の会(ドシュ・カリーン)に連れてこられます。王が死んだら妃はすぐに寡妃の会に入るしきたりでしたが、デナーリスはそれを破ったため会の審議待ちの状態に。
ミーリーン
ヴァリスはハーピーの息子たちに協力した女ヴァーラを尋問しています。女も身の危険があるためかんたんには裏切りません。ヴァリスは亡命の切符をちらつかせて情報を引き出します。
ティリオンは堅苦しいミッサンディやグレイ・ワームと会話して仲良くなろうとします。ティリオンお得意の相手の過去を言い当てたら酒を飲ませるゲーム。S1E9 ベラーでもシェイとブロンを相手にやっていましたね。
ヴァリスはヴァーラから情報を引き出したようです。ハーピーの息子たちを支援していたのは案の定アスタポア、ユンカイの親方たち。それとヴォランティスにも支援者が。ティリオンはヴァリスの小鳥に親方たちへの伝言を頼みます。
キングズ・ランディング
クァイバーンはヴァリスの小鳥たちにお菓子をあげて手懐けようとします。子どもたちと仲良くしたかったらマウンテンは隠したほうがいいね。
サーセイとジェイミーはハイ・スパローへの敵意を燃やします。クァイバーンに命じて小鳥をドーン、ハイガーデン、北部に送らせます。小鳥は使い鴉と違って送った先の状況を探る目的もあるので、サーセイから見て警戒すべき相手ということでしょう。
S5E4 ハーピーの息子たちから約1シーズンぶりの小評議会。パイセルはクァイバーンのいないうちに悪口を吹き込んでいます。タイウィンの弟ケヴァンは一度キャスタリーロックに帰ったはずですが、サーセイが逮捕された後に王都に戻っていつの間にか王の手になっています。
サーセイは小評議会への参加を断られますが、ジェイミーがキングズガード総帥の立場で無理やり参加します。ケヴァンは席を立ち、他のメンバーもそれに従います。逮捕されている間にサーセイの権威は大きく失墜したようです。
トメンはサーセイがミアセラの墓参りするのを認めるようハイ・スパローに直談判しにきます。真の罪の贖罪が済んでいないと断るハイ・スパロー。トメンは自分が王だと凄んで見せますが、穏やかに言いくるめられてしまいます。トメンは頼りないですが、ハイ・スパローはかなりやり手ですね。
ブレーヴォス
アリアは今日もウェイフと戦っています。説明がないのでわけが分かりませんが、これは精神修行&戦闘訓練なのかもしれないですね。戦っている相手がウェイフなのかジャクェンなのかも分かりません。たぶん何者でも無いのでしょう。
S5E6 父の仇でやったのと同じようにアリアの嘘が正されます。アリアの殺しのリストはS5E2 黒と白の館の時からマーリン・トラントが抜けてサーセイ、マウンテン、ウォルダー・フレイの3名。ハウンドはアリアに迷いが生じてリストから消したと白状します。
ジャクェンは井戸の水を汲んでアリアに渡します。以前この水を飲んだ病人には死が訪れました。アリアは一瞬ためらいますが水を飲み、そして視力が回復します。
ウィンターフェル
スモールジョン・アンバーがラムジーの元を訪れます。アンバー家はスターク家の忠実な旗手でラストハース(最後の炉端)城の城主です。S1E10 炎と血では彼の父グレイトジョンが誰よりも先にロブを北の王と認めました。
ラムジーの隣に座るハラルド・カースタークは、アンバー家はスターク家の忠臣だったといいます。スモールジョンはカースタークこそスターク家の親戚だったと返します。
スモールジョンはジョン・スノウが野人を壁の南に引き入れたため、北部は協力して野人とジョンに立ち向かおう、と共闘を提案します。ラムジーはボルトン家への忠誠を求めますがスモールジョンは受け入れず、代わりに手土産として差し出したのは――
S3E9 キャスタミアの雨でブランたちと別れて以来2シーズンぶりの登場となるオシャとリコンでした。ブランが弟リコンをラストハース城に預けるくらいアンバー家は信頼が厚かったのですが、それ以上にジョンの行動は北部の住人にとって裏切り行為と映っているのかもしれません。
リコンの愛狼シャギードッグも首だけに。ダイアウルフも残すところゴースト、サマーと、行方不明のナイメリアだけになってしまいました。
壁
ジョンは自分を刺した人間を絞首台にかけます。アリザーはナイツウォッチとジョンのどちらを裏切るかを選択したのだ、ジョンの戦いに終わりはないと言います。オリーは喚くこともなくジョンの顔をまっすぐ見返します。
処刑を終えたジョンは遺体を焼くようにエッドに命じると、ナイツウォッチの黒衣を脱ぎカースル・ブラックを出ていってしまいます。
以上、シーズン6 エピソード3でした。
タイトルの背任者、スタニスを捨てたメリサンドルや、キングズガードなのに王都を離れたアーサーたち、スターク家を裏切るアンバー家などが該当しそうですが、oath=誓いという意味ならジョン・スノウですかね。最後の選択はちょっと無責任すぎる気がします。
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