S6E2 故郷(Home)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6 エピソード2『故郷』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、パイク、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーンです。
グレイジョイ家の本拠地パイクは久々ですね。オープニングの登場はS2E10 バラー モーグリス以来、本編での登場もS3E10 次なる戦いへ以来なので実に2年ぶりです。
壁の向こう側
久々といえばブランたちも。気づいていましたか?ブラン一行がシーズン5に一切出演してないことに。シーズン4の時点でブランの物語が原作に追いついてしまいシーズン5は休みになったそうです。
話をおさらいしましょう。S2E10 バラー モーグリスでウィンターフェルを脱出したブランたちはジョンを頼って壁に向かいます。途中で仲間に加わったジョジェンの説得により、ブランたちは壁の向こう側の三つ目の鴉を目指すことになり、オシャ、リコンと離れます(S3E9 キャスタミアの雨)。壁を抜けたブランたちはクラスターの砦に捕らえられジョンとニアミスしますが(S4E5 新王誕生)、会うことはなく旅を続けます。S4E10 世継ぎたちでとうとう三つ目の鴉に会いますが、ジョジェンは亡者に襲われ亡くなります。
さて、ブランがこの1年何をしていたか。ブランは狼潜り(ウォーグ)の能力を使えましたが、さらにレアな緑視力(グリーンサイト)の素質を持っていました。ブランは三つ目の鴉の導きで緑視力の訓練をしていたようです。緑視力はウィアウッドと繋がることで遠くの出来事、さらに過去や未来の出来事を見ることができます。
いまブランが見ているのは父ネッドが子供だったころのウィンターフェル。地下墓所の像でしか見たことのなかったリアナの姿もあります。驚きなのは今は「ホーダー」としか言わないホーダーが昔は普通に話していたことです。過去をもっと見たがるブランを三つ目の鴉は現実に連れ戻します。
ミーラは一人で雪原を見つめています。ジョジェンに付き添ってブランを三つ目の鴉のもとに送り届けるという目的が達成された今、時間を持て余しているようです。森の子らの生き残りリーフがミーラに話しかけ、ブランがここを発つときにミーラの助けがいるといいます。
カースル・ブラック
黒の城ではダヴォスとジョンの仲間が一室に立てこもっています。説得を諦めたアリザーは扉を破壊し始めます。
そこへ巨人率いる野人たちが門を破って突入します。エッドの救援要請がうまくいったんですね! ナイツウォッチはもともと少人数の上、巨人の力を目の当たりにして戦意喪失します。アリザー派は牢に入れられます。
キングズ・ランディング
S5E10 慈母の慈悲で全裸で街中を歩いて以来、サーセイは庶民の嘲笑の的です。それを地道に粛清して回る巨漢の騎士がいるとかいないとか。
サーセイはミアセラの葬儀に参加しようとしますが、兵士に止められ城を出られません。息子トメンの命令だといいます。
一方、ベイラー大聖堂ではトメンとジェイミーが通夜をしています。トメンが母を遠ざけているのは母や妻が逮捕されても何もできない自分に後ろめたさを感じてる様子。
墓所に現れたハイ・スパローにトメンは妻の解放を求めますが、罪の告白が必要と突っぱねられます。
ジェイミーは剣に手をかけハイ・スパローを威圧しますが、気づくと聖兵に囲まれています。ハイ・スパローは動じる様子もなく、我々は弱いが団結すれば帝国を打ち倒せると言ってのけます。七神正教の力を拡大するために何をすればよいか心得ているという感じで厄介ですね。
王都の美術はいつみても豪奢ですばらしい。トメンは叔父の言いつけ通りサーセイを訪ねて弁解し、助力を求めます。
ミーリーン
デナーリス陣営の居残り組は小評議会のようなことをしています。デナーリスの失踪が知れるやいなや、征服された独立自由都市は再び親方たちが権力を取り戻しているそう(何回目?)。
鎖に繋がれている2匹のドラゴン、ヴィセーリオンとレイガルは食事をしていないという問題もあります。鎖に繋がれたドラゴンは衰退すると得意げに知識を披露するティリオン。
ということでティリオン自ら鎖を外しに行くことになります。酒を飲んで調子に乗ってべらべらしゃべるから!
ドラゴンが人間以上の知性があるというのはひょっとすると本当かもしれませんね。ティリオンに害意がないことを見抜きおとなしく鎖を外されます。
ブレーヴォス
アリアは道で物乞いをしています。いつものように突然ウェイフに何者かと問われ棒で叩かれます。
気づくと相手はジャクェンになっていて、名を名乗れば寝床や視力を与えようと誘惑されます。決して名前を答えないアリア。ジャクェンはアリアを認めたようで、もう物乞いではないといいます。顔のない男の使命を放棄して個人の仇討ちを優先したことの罰は済んだということでしょうか。
ウィンターフェル
ウィンターフェルをハラルド・カースタークが訪れ、サンサを追っていた精鋭が死体で発見されたことを報告します。ハラルドの父はS3E5 炎の口づけでロブに処刑されたリカード・カースタークです。リカードの死後カースターク家はスターク家を見限り、今はボルトン家に忠誠を誓っています。
そんな中、ルースの妻が男の赤ん坊を出産します。ラムジーは弟の誕生を祝い、ルースはラムジーが長男であることを認めます。しかしラムジーはルースを刺し殺してしまいます。
ラムジーはルースの妻ウォルダを呼び出し、赤ん坊と対面します。ボルトン公に会いたがるウォルダを犬舎に案内し、自分がボルトン公だと明かして猟犬をウォルダにけしかけます。
北部
ブライエニーたちと合流したサンサはジョンのいるカースル・ブラックを目指します。サンサはブライエニーからアリアが生きていることを聞きます。
シオンはジョンに合わせる顔がないのでカースル・ブラックには行かないとのこと。壁までサンサを送ったら死のうと考えていたシオン。(ノД`)
シオンは馬を1頭もらい、故郷に帰ると言います。
パイク
五王の戦いと呼ばれた王たちの生き残りはベイロン・グレイジョイのみになりました。だからといってベイロンが勝っているわけではなく、火事場泥棒的に奪った北部の城はすべて取り返されてしまいました。
娘で後継者のヤーラは本土の城を守るのは困難と考えていますが、ベイロンは征服の野望を諦めていません。
夜中、バイク城にかかる吊り橋を渡るベイロンの前に立ちはだかる者がいます。それは海賊になって世界を放浪していたベイロンの弟ユーロン。二人はもみ合いになりベイロンは海に落とされてしまいます。
翌日、溺死したベイロンの遺体が見つかります。犯人に復讐することを誓うヤーラ。後継者のヤーラが王として塩の玉座に座るのかと思いきや、選王民会という集会で正式に王が決まるようです。
カースル・ブラック
ダヴォスはメリサンドルの部屋を訪れます。何かジョンを蘇らせるような魔術はないのかと。助けてメリえもん。
メリサンドルはビジョンを見てスタニスの勝利を信じていたため、予想が大きく外れたことで光の王に見放されたと感じています。ダヴォスは光の王は信じないが、メリサンドルが行ってきた奇跡は信じる、とメリサンドルを説得します。
光の王に関してはミアのソロスがベリックを6回蘇生させたという前例があります。ダヴォスやトアマンドが見守る中、メリサンドルは作法に従いジョンの遺体を清め、体に手を当てて呪文を唱えます。しかしジョンは蘇生しません。
メリサンドルの祈りが届かないことを知り、一人一人と部屋を出ていきます。部屋に残されたのはジョンの遺体とゴーストだけ。
夜中、何かの気配を感じたゴーストが目を覚まします。ほぼ同時にジョンも意識を取り戻すのでした。
以上、シーズン6 エピソード2でした。
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