S5E5 "壁"の決断（Kill the Boy）
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン５ エピソード５『"壁"の決断』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ウィンターフェル、壁、ブレーヴォス、ミーリーン、ドーンです。
ミーリーン
ハーピーの息子たちとの戦いで、グレイ・ワームは重症を負い、バリスタン・セルミーは命を落としました。怒り心頭のデナーリスは名家の家長を集めさせ、見せしめに一人をドラゴンの炎で焼き殺します。犯人が名乗り出ないならこのまま全員焼いてしまおうかという脅しです。うずくまる諸侯の中、ヒズダールは覚悟のセリフを口にします。
カースル・ブラック
反乱の鎮圧に追われるデナーリスの様子はウェスタロス各地に伝わっています。デナーリスの大伯父にあたるメイスター・エイモンは、狭い海の向こうで家族の助けもなく一人で奮闘するデナーリスを思いやります。
ナイツウォッチ総帥となったジョンがやってきて、なにやらエイモンに相談したいことがあるようです。しかしエイモンは何が言いたいかわかっているかのように、ただ実行しろと助言します。総帥の仕事は楽しいものではないが、子供の心を殺して大人の心を芽生えさせれば、やり抜く強さを手に入れられるだろう、と。
ジョンの下した決断、それは野人を壁の南に招き入れることでした。マンス・レイダーの要望を受け入れた形になりますが、野人に肩入れしているわけではなく、ジョンが恐れているのはホワイトウォーカーに殺された野人たちが死の軍団に加わること。やがて来る生と死の戦いを見すえた決断です。
ジョンはトアマンドに新しい指導者として野人たちを壁の南に導くことを命じます。野人たちの居場所はストロルド岬の先のハードホーム。トアマンドは船とジョンの同行を求めます。
残るはナイツウォッチたちへの説明。野人の略奪で人が住まなくなったギフトという土地に野人たちを済ませればいいとサムが擁護します。しかしナイツウォッチはこれまで野人と戦い続けて、仲間や家族を失ったものも多く反対の声が上がります。ジョンはS3E1 新たな時代で死の軍団と遭遇した兵たちにこれ以上亡者を増やしてはいけないと訴えます。
S4E3 奴隷解放者で村と家族を野人に奪われたオリーは野人との和睦を受け入れられません。ジョンは冬とともに来るものに我々だけでは勝てないと諭しますが、まだ子供のオリーに伝わるかどうか。
ウィンターフェル
ブライエニーたちはウィンターフェルの城下町ウィンター・タウンに宿を取ります。ブライエニーは城に出入りする地元の住人にサンサへの伝言を頼みます。
長年ラムジーの愛人だったミランダはサンサに嫉妬します。落し子ではなくボルトン家になったからには領土の拡大を優先しなくてはならないとラムジーは説明します。
サンサの部屋を使用人が訪れ、困ったときは壊れた塔の一番高い窓にろうそくを灯すよう言います。おそらくブライエニーからの伝言でしょう。ボルトン家の城になったとはいえ、使用人や北部人はまだスターク家を支持しているようです。
どうでもいいけどこのエピソード、画面が暗くて嫌い。黒の城からウィンターフェルまでずっと光が足りなすぎる！
サンサが壊れた塔を見上げているとミランダが接近してきます。ミランダは犬舎長の娘で母親のことは覚えていないそう。懐かしいものを見せてあげるとサンサを犬舎に招きます。
犬舎に寝ていたのはリークと呼ばれるかつてのシオン。シオンと呼ばれることを否定しますが、かろうじてここに居てはいけないとサンサに警告します。
調教済みのリークはサンサに姿を見られたことをラムジーに報告します。ラムジーは意外にもあっさり許し、リークに朝食の給仕をさせます。
ボルトン夫妻とラムジー、サンサの朝食会。ラムジーはリークにスターク家を裏切り弟たちを殺したことを謝罪させます。結婚式ではリークがサンサの引き渡し役をすることが決まります。サンサに一番近いのがリークと言ってるあたりモラハラ入ってますよね。
朝食会でのもう一つのサプライズ。ルースと妻ウォルダの間に赤ん坊が産まれそう。サンサも思わずラムジーの表情を覗き見ます。
ラムジーはボルトン家の跡取りとしてよりふさわしい者が現れるのではと気が気ではありません。ルースはあまり聞きたくないラムジーの母親の話をします。ルースはあくまでもラムジーが次期北部総督という態度で、南下するスタニスから共に北部を守るよう頼みます。
カースル・ブラック
図書室でジリとサムが話しているとスタニスがやってきます。ランディル・ターリーはかつてロバート・バラシオンの軍勢を撃退した勇敢な戦士でしたが、その息子サムは本の虫。しかしサムは貴重なホワイトウォーカー殺しです。ホワイトウォーカーに有効なドラゴングラス（黒曜石）はドラゴンストーンにも豊富にあるとのこと。
スタニスは早朝にウィンターフェルに向けて出発することを決めます。妻セリースや娘シリーンも戦いに連れて行くスタニス。ジョンはトアマンドとの約束のためスタニスから船を借りました。
ミーリーン
グレイ・ワームが3日の昏睡から目を覚まします。バリスタンと部下が命を落としたことを悔やむグレイ・ワーム。そしてもう一つ彼が恐れたのはミッサンディに会えなくなることでした。
ジョラーがいなくなり、バリスタンが亡くなった今、相談相手のいないデナーリスはミッサンディに意見を求めます。聡明ですが政治的な知識はないミッサンディはかなり遠回しに、あんた時々人の話聞かないよな、と伝えます。
デナーリスはヒズダールを連れて地下へ。前日は「人は死なねばならぬ」などと豪語していたヒズダールも跪いて命乞いをします。黒幕っぽい雰囲気でしたがそんなことはなかった様子。伝統を重んじるべきというヒズダールの意見を取り入れて闘技場の再開を決めます。そしてなんとヒズダールとの結婚も。デナーリスはけっこう切羽詰まってますね。
ヴァリリア
エッソス大陸の中南部に位置するヴァリリアはかつて高度な技術を持つヴァリリア帝国が栄えていました。しかしおよそ500年前に「破滅」と呼ばれる災害が起きて突然滅んでしまいます。ヴァリリアの名家で唯一生き延びたターガリエン家がウェスタロスを征服する一方、廃墟と化したヴァリリアは灰鱗病に蝕まれた人の処分場所となっています。
ミーリーンに向かうジョラーとティリオンはヴァリリアの島々と廃墟を通過することにしますが、途中、灰鱗病が進行したなれはての石化人の襲撃にあいます。手を縛られたティリオンはなすすべなく川に身を投げます。
気がつくとティリオンはジョラーに水中から引き上げられていました。船を失い、野宿しながら海岸を歩くはめになる二人。さらに悪いことに石化人との格闘で、ジョラーは灰鱗病に感染していたのでした。
以上、シーズン５ エピソード５でした。
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