S3E8 次子-セカンドサンズ(Second Sons)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン3 エピソード8『次子-セカンドサンズ』について解説していきます。
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セカンドサンズはアンサリードと並んで評される有名な傭兵集団です。名家の長男は後継ぎとして安定した立場がありますが、弟たちは家を出て傭兵になるものもいたようです。そういえばスタニスやティリオンも次男(セカンドサン)ですね。
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ハレンホール、リヴァーラン、ウィンターフェル、壁、ユンカイです。
リヴァーランド
前回、兄弟団の砦を脱走したアリアはハウンドに捕まってしまいます。アリアはハウンドが眠っている間に石で殴り殺そうとしますが失敗。ハウンドはかつて姉サンサを守ったと言いますがアリアは信じられません。
王都に連れ戻されると思っているアリアは大河をブラックウォーター河と勘違いしますが、実際はトライデント河の支流の一つ、レッドフォークでした。ハウンドはアリアをツインズに連れて行き、キャトリンやロブから身代金を受け取るつもりです。
ユンカイ
親方の言っていた力のある友とはセカンドサンズという傭兵集団でした。デナーリスはセカンドサンズのリーダー、“巨人の落とし子”ブレーヴォスのメロに会うことにします。
ブレーヴォスのメロ、プレンダール・ナ・ゲズン、ダーリオ・ナハリスの3名がセカンドサンズの代表としてやってきます。デナーリスは降伏を勧めますが、すでに親方から金をもらっているセカンドサンズは受け入れません。デナーリスは2日の猶予を与えます。セクハラまがいの発言を繰り返すメロにデナーリスは嫌悪をあらわにします。
ドラゴンストーン
メリサンドルとジェンドリーは、スタニスの居城ドラゴンストーンに到着します。メリサンドルはジェンドリーをスタニスに会わせた後、風呂に入れ良い服を着せます。すぐ光の王への犠牲にするのになぜ?と問うスタニスに、メリサンドルは安心させるためと答えます。
ドラゴンストーン城の地下牢ではダヴォスがシリーンにもらった絵本を読んで文字を学んでいます。スタニスがやってきて、S2E9 ブラックウォーターでダヴォスの息子マットスが亡くなったことを悔やみます。
メリサンドルがジェンドリーを連れてきたと聞いたダヴォスは、無実の少年を犠牲にすることに反対します。スタニスは勝利のためにメリサンドルの言うことを聞いていますが、人間的な良心は残っているようです。S2E10 バラー モーグリスでスタニスが炎の中に見たビジョンは雪の中の戦い(A great battle in the snow)だったようです。
ユンカイ
セカンドサンズの司令官たちが相談しています。セカンドサンズの傭兵は2000人。アンサリード8000人と正面からぶつかっては勝ち目がありません。リーダーのメロは、今晩1人がデナーリス軍に潜入し女王を暗殺すればよいと言って、目の見えない娼婦にコインを配らせます。当たりを引いたのはダーリオ・ナハリスでした。
キングズ・ランディング
ティリオンとサンサの結婚式当日。まるで捕虜のように硬い表情のサンサに、ティリオンは決して傷つけないと約束します。
結婚式の会場となるベイラー大聖堂には王都の人々が集まっています。マージェリーは近く義理の姉となるサーセイに親しげに話しかけます。サーセイは「キャスタミアの雨」という歌と、その元になった逸話を話したのち、マージェリーを遠ざけます。
サンサの父親の代わりにバージンロードを歩くのは父を殺させたジョフリー。サンサの顔もこわばります。背の低いティリオンと高いサンサなのに、用意された踏み台をジョフリーは隠してしまいます。ヤな奴ですねー。
キャスタミアの雨
ここで話題にするのが良い気がするので「キャスタミアの雨」について解説します。以下のコラムでも紹介していますので合わせてお読みください。
キャスタミアの雨はウェスタロスで広く歌われている歌で、ラニスターのテーマ曲として、ドラマでもラニスター陣営のシーンでBGMに流れています。
歌詞の内容は、ラニスター家の旗手でラニスター家と並ぶ財力を持つレイン家が反乱を起こし、それを若きタイウィンがレイン家を皆殺しにして鎮圧したというもので、「ラニスター家は借りを返す」の言葉と共に広まりました。
サーセイがこの曲を話題にしたのも、「ラニスターと並ぶほどの勢力をもっていても、おかしな真似をすれば潰すぞ」という脅しの意味です。
ひとまず曲を何度か聞いて、耳に慣れさせておくことをお勧めします。だって、次回のタイトルはキャスタミアの雨ですから。
ドラゴンストーン
ジェンドリーは初めての貴族の扱いに信じられない思いです。ロバート王がたまたま母親を気に入って産まれただけでこの扱いは何かの間違いだというジェンドリーに、光の王の思し召しに間違いはないとメリサンドル。
メリサンドルがジェンドリーの服を脱がし、自分の服も脱ぎ、そういう展開か?と思ったらジェンドリーはベッドに縛られてしまいました。メリサンドルはジェンドリーの体にヒルを這わせて血を吸わせます。
部屋にやってきたスタニスは敵の名前を唱えながら3匹のヒルを火で焼きます。簒奪者ロブ・スターク、ベイロン・グレイジョイ、ジョフリー・バラシオン。ちなみにロバート王が死んでからの王座の争いは5王の戦いと呼ばれます。5王とは、名前の挙げられた3名に、スタニス、レンリーを加えた5人です。
キングズ・ランディング
結婚式の後の晩餐会。様々な人間模様が描かれます。タイウィンはティリオンに、早く妻に子を産ませろといいます。ロラスは結婚を控えたサーセイと話して親しくなろうとしますがサーセイは拒絶します。
自室に戻ろうとしたサンサはジョフリーに捕まり、夜這い予告をされます。ジョフリーはティリオンとの初夜を手早く終わらせようと床入りの儀を進めようとしますが、タイウィンに止められます。ナイフで威嚇したティリオンとジョフリーの仲は決定的に悪化します。
ティリオンはサンサを連れて自室に戻ります。サンサが14歳と聞いてティリオンはそんな気になれません。
服を脱ごうとするサンサを制止し、ティリオンはサンサが望むまでは床入りしないと宣言します。一生望まなかったら?と問うサンサに、ティリオンはナイツウォッチの誓いの言葉を借りておどけます。
翌朝、ノックもせず掃除に入ってきたシェイは、シーツに行為の形跡がないことに気づきます。
ユンカイ
ユンカイと書いていますが、デナーリスはまだユンカイに入っておらず城壁の外で野営しています。風呂に入りながら元通訳のミッサンディと話していると何者かが侵入しミッサンディにナイフを突きつけます。
侵入者の正体はセカンドサンズのダーリオ・ナハリス。しかしデナーリスを殺す様子はなく、ミッサンディを解放すると他の2人の司令官の首を見せます。デナーリスに惚れ込んだダーリオは、セカンドサンズと共にデナーリスの傘下に入ります。
壁の向こう
サム、ジリは赤ん坊を連れて壁に向かっている途中です。空き家で暖を取ろうとしていると、外でうるさくカラスが鳴いています。サムは剣を持って外に出ます。
林の奥からやってきたのは青い目に白い肌のホワイトウォーカーでした。ホワイトウォーカーはサムの剣を砕いて突き飛ばすと、赤ん坊の方に向かいます。サムが持っていたドラゴングラスで後ろから斬りかかると、ホワイトウォーカーは凍り付き、砕け散りました。
以上、シーズン3 エピソード8でした。
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