ゲーム・オブ・スローンズ旅のしおり

地図と写真でゲーム・オブ・スローンズの世界とあらすじを解説します(ネタバレあり)

S3E3 処罰の道(Walk of Punishment)

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン3 エピソード3『処罰の道』について解説していきます。   

f:id:superstring04:20200713001632j:plain

 
前のエピソード 

  

オープニング

今回登場するのは、キングズ・ランディング、ハレンホール、リヴァーラン、ウィンターフェル、壁、アスタポアです。

リヴァーランはウェスタロスを横切る3本の大河トライデント河の一番南にある赤の支流のほとりにある城です。リヴァーラン城、そしてここら一帯のリヴァーランドを治めているのがキャトリンの生家、タリー家です。

f:id:superstring04:20200712162525j:plain

リヴァーラン

タリー家

1000年もの間リヴァーラン城を所有するタリー家、現代の当主はホスター・タリーです。ホスターにはキャトリン、ライサ、エドミュアの3人の子がいて、キャトリンはスターク家に、ライサはアリン家に嫁いでいます。

ホスター・タリーにはブリンデンという弟がいますが、昔ホスターが用意した縁談をブリンデンが断り、家を飛び出してしまったことから兄弟は不仲でした。今回、ホスターが重病に倒れるとブリンデンは戻ってきて兄弟は和解したようです。ブリンデンはブラックフィッシュのあだ名で知られています。

f:id:superstring04:20200712170042p:plain

タリー家

リヴァーラン

亡くなったホスター・タリーの葬儀にキャトリン、ロブ、タリサが参列しています。ホスターの遺体は小舟に乗せられ川に流れ出ます。長男のエドミュアが火矢を放ちますが一向に船に当たりません。しびれを切らしたブラックフィッシュことブリンデン・ホスターが弓を奪い、一発で火矢を命中させます。

f:id:superstring04:20200712172834j:plain

故ホスター・タリー

f:id:superstring04:20200712173027j:plain

タリサ、ロブ、キャトリン、ブリンデン

f:id:superstring04:20200712173220j:plain

エドミュア・タリー

f:id:superstring04:20200712173350j:plain

風を読むブラックフィッシュ

葬儀に来る前、ロブ達はハレンホールに残ったマウンテンを攻めていました(ストーン・ミルの戦い)。マウンテンをハレンホールに引き付けることを命じられたエドミュアでしたが、功を焦って独断で攻撃を仕掛けマウンテンの逃走を許してしまいます。マウンテンを撃退し、タイウィンの甥2人を捕虜にしたと自慢気に語るエドミュアでしたが、叔父ばかりかロブにまで「マウンテンを捕えるチャンスだったのに」と怒られます。

最近は誰もが辛抱が足りないととりなすブラックフィッシュに、ロブは唯一それに当てはまらないタイウィンを恐れます。

f:id:superstring04:20200712174802j:plain

エドミュアと話すロブ

f:id:superstring04:20200712174830j:plain

タイウィンの弟ケヴァンの2人の息子を捕虜にする

小評議会

椅子取りゲームは各人のキャラクターがよく表れて面白いですね。ジェイミーの行方はまだ誰もつかめていません。ハレンホールはロブ達が葬儀に出ている間ルース・ボルトンが占領していますが、タイウィンはあくまでもリトルフィンガーがハレンホールの主だと言います。そしてアイリーのライサに近づいて味方に引き入れるよう命じます。

f:id:superstring04:20200712175215j:plain

王の手、タイウィン・ラニスター

f:id:superstring04:20200712175325j:plain

曲者ぞろいの小評議会

f:id:superstring04:20200712192912j:plain

リトルフィンガー

ティリオンが、これから王の婚礼で金がかかるのに大蔵大臣のリトルフィンガーが王都を離れるのは困ると口を挟むと、代わりにティリオンが大蔵大臣に任命されます。

f:id:superstring04:20200712193125j:plain

ティリオンは国の財政を任せられる

リヴァーランド

S3E2 三つ目の鴉の最後、ブライエニーとジェイミーはボルトン家の兵士に捕らえられました。ジェイミーはブライエニーが兵士に犯されると予想し、死にたくなければ争うなと忠告します。

f:id:superstring04:20200712193340j:plain

ボルトン家の兵士

f:id:superstring04:20200712195342j:plain

ブライエニーとジェイミー

 一方、旗印なき兄弟団(ブラザーフッド)と出会い素性がバレてしまったアリア達を、兄弟団は客人として扱います。宿屋を出発する兄弟団。しかしホットパイは料理の腕を認められ宿屋に残ります。別れ際にアリアのために作ったダイアウルフパンを渡すホットパイ。お前はいい友達だったよ…。

f:id:superstring04:20200712195955j:plain

ミアのソロス、ジェンドリー、アリア

f:id:superstring04:20200712200115j:plain

ホットパイは宿屋に残る

f:id:superstring04:20200712200333j:plain

ホットパイ特製、狼パン

f:id:superstring04:20200712200451j:plain

ジェンドリー、アリア、ホットパイ

リヴァーラン

キャトリンは久しぶりに会った叔父と話しています。ブリンデンは30年前にホスターと仲たがいして家を出てからずっと帰っていませんでした。ブラックフィッシュの名は、かつてホスターがブリンデンを「群れの中の黒山羊」と呼んだのをタリー家の家紋の魚になぞらえたものでした。ホスターの死に目に帰ってきたブリンデンは兄と和解します。

子供のころ父が外出するとキャトリンは窓辺で帰りを待っていました。ブランたちが自分を見送る時も同じ気持ちだったと考え、もう会えないと嘆きます。ブリンデンは諦めるなとキャトリンを励まします。

f:id:superstring04:20200712201110j:plain

ブラックフィッシュとキャトリン

f:id:superstring04:20200712205611j:plain

キャトリンは子供たちと離れたことを悔やむ

f:id:superstring04:20200712211234j:plain

キャトリンを励ますブラックフィッシュ

タリサは捕虜になったマーティン、ウィレム兄弟のけがを手当てしています。ロブは狼男なのかと聞くマーティンに、満月じゃなければ子供は食べないわと脅かすタリサ。

f:id:superstring04:20200712211341j:plain

子供たちのけがの手当てをするタリサ

最初の人々の拳

S3E2 三つ目の鴉で狼潜りの男が、最初の人々の拳で鴉の死体を見たと言いました。マンス達が最初の人々の拳にやってくると雪の上に馬の死体で描かれた図形を発見します。馬はナイツウォッチのもの。しかし人の遺体はどこへ?

f:id:superstring04:20200712214401j:plain

ジョン、マンス、トアマンド

f:id:superstring04:20200712214532j:plain

馬の死体で作られた図形

f:id:superstring04:20200712220440j:plain

イグリットとジョン

ナイツウォッチの北進がとん挫したと見たマンスは、トアマンドに20人の兵を率いて壁を登るように命じます。マンスの目的は野人を壁の南に逃がすこと。時が来たら合図を送ると伝えて出発します。

f:id:superstring04:20200712220532j:plain

壁を登る

クラスターの砦

ホワイトウォーカーと交戦して満身創痍のナイツウォッチ、生き残ったメンバーはクラスターの砦に帰ってきます。クラスターはしぶしぶ迎え入れます。

f:id:superstring04:20200712221558j:plain

砦に戻るナイツウォッチ

f:id:superstring04:20200712221632j:plain

クラスタ

サムがクラスターの暴言に耐えかねて外に出ると女の叫び声がします。声のする方へ行くと、かつて会ったジリが出産するところでした。ジリは赤ん坊の性別を気にします。女なら砦で育てられる。男なら・・・。

f:id:superstring04:20200712222053j:plain

ジリ

f:id:superstring04:20200712222233j:plain

生まれてきた赤ん坊、その性別は

ドレッドフォート

磔にされたシオンの元に昼間の召使いの少年が現れ、縄をほどきます。シオンを白馬に乗せると、アサヒの方角に走れば姉が待っていると伝えます。

f:id:superstring04:20200712223304j:plain

シオンは救い出される

f:id:superstring04:20200712223412j:plain

謎の少年

f:id:superstring04:20200712223547j:plain

ヤーラの元へ

ドラゴンストーン

メリサンドルは小舟でどこかへ行こうとしています。引き止めるスタニスに、メリサンドルは炎が弱まっていると言います。光の王に捧げる王の血が必要。そしてスタニス以外にも王の血はあると言います。

f:id:superstring04:20200712223746j:plain

メリサンドルは小舟で旅立つ

f:id:superstring04:20200712223817j:plain

炎は弱まっている

f:id:superstring04:20200712224155j:plain

王の血を捧げよ

アスタポア

処罰の道は罪を犯したり主人に反抗した奴隷を磔にして見せしめにする道です。デナーリスは見かねて水を飲ませようとしますが、奴隷は死なせてくれと言います。バリスタンはこの町はあきらめてペントスやミアに行こうと提案し、ジョラーは命令に忠実なアンサリードを得るべきと主張します。

f:id:superstring04:20200712225224j:plain

アスタポアの処罰の道

f:id:superstring04:20200712230702j:plain

アンサリードは命令に忠実

f:id:superstring04:20200712230747j:plain

アスタポア名物、黄金のハーピー

デナーリスは親方にアンサリード8000人すべてを買いたいと伝えます。親方の言うには、船で100人、財宝で20人、ドスラク人で3人に値するが後は何で払うのかと。デナーリスはドラゴン1頭を、親方は通訳の女を、それぞれ差し出して交渉成立です。

f:id:superstring04:20200712230844j:plain

アンサリード8000人お買い上げ

f:id:superstring04:20200712231224j:plain

デナーリスはドラゴン1頭を差し出す

f:id:superstring04:20200712231510j:plain

デナーリスに女王の風格が

通訳の女の名はミッサンディ。戦いに連れて行くからには厳しい目に会うかもしれないが問題ないかとデナーリスが効くと、ミッサンディはヴァラー・モルグリス(すべての男は死なねばならない)と答えます。それに対して「私たちは女よ」と返す"バッドアス" デナーリスの快進撃は続きます。

f:id:superstring04:20200712231645j:plain

ミッサンディとデナーリス

f:id:superstring04:20200712231943j:plain

不敵なデナーリス

リトルフィンガーの娼館

大蔵大臣に任命されたティリオンは、前任のリトルフィンガーから王家の帳簿を引き継ぎます。そんなもの娼館に置いてたんか!Σ(゚Д゚)

f:id:superstring04:20200712232546j:plain

王家の帳簿はリトルフィンガーが管理

f:id:superstring04:20200712232830j:plain

大蔵大臣の引き継ぎ

S2E9 ブラックウォーターでティリオンの命を救ったポドリックには、ティリオンならではの褒章が与えられます。

f:id:superstring04:20200712233542j:plain

ポドリックには褒章が与えられる

f:id:superstring04:20200712233750j:plain

わーお

王の場当たり的な金使いにうまく対応してきたリトルフィンガー。帳簿を読んだティリオンはそのからくりを知ります。まずはウェスタロス一の金持ちと呼ばれるタイウィンからの借金、そして海の向こうブレーヴォスの鉄の銀行からさらに多額の借金を抱えていたのでした。借りたものは返さなければいけない。ラニスターとしてはね。

f:id:superstring04:20200712233846j:plain

国庫の秘密

f:id:superstring04:20200712234635j:plain

国外の借金は返さないとえらいことになる

頭を悩ませていたところ、ポドリックが帰ってきます。しかもティリオンが置いてきた代金を持って。どうやら娼婦たちも楽しんだから代金はいらないのだとか。ティリオンとブロンの尋問が始まります。

f:id:superstring04:20200712234840j:plain

英雄ポドリックの帰還

f:id:superstring04:20200712235055j:plain

国庫よりも重要な話

北部

シオンは夜が明けるまで馬を走らせますが、追手が迫ってきています。夜中に逃げ出したのに早すぎるような?

f:id:superstring04:20200712235302j:plain

逃げるシオン

f:id:superstring04:20200712235331j:plain

ボルトン家の追手

シオンは追いつかれ、貞操の危機。ピンチを救ったのはシオンを逃がした少年でした。矢で的確に追手を始末する少年。兵士は死に際に、落とし子が生意気な、と言います。

f:id:superstring04:20200712235428j:plain

追いつかれるシオン

f:id:superstring04:20200712235453j:plain

落とし子?

リヴァーランド

ジェイミーの読み通り、夜が来ると兵士はブライエニーを襲います。見かねたジェイミーは、ブライエニーに傷をつけずに生家に返せば宝石をもらえるとロックにささやき、ブライエニーを助けることに成功します。

同じ要領で、自分を父親に渡せば莫大な金が手に入るとささやき、縛りを解かれるジェイミー。

f:id:superstring04:20200712235940j:plain

ボルトン兵に襲われるブライエニー

f:id:superstring04:20200713000135j:plain

ジェイミーの機転

f:id:superstring04:20200713000348j:plain

ボルトン家臣のロック

f:id:superstring04:20200713000506j:plain

勝ち馬に乗ろうぜ

助かった、と思いきや、ロックはジェイミーを切り株の上に倒し、眉のあたりにナイフを突きつけます。父親がただじゃおかないと言いかけたジェイミーに、お前にあるのは父親の威光だけ。今は父親はいない。と言い、忘れないようにジェイミーの右手を切り落とします。

f:id:superstring04:20200713000557j:plain

ロックの反撃

f:id:superstring04:20200713000716j:plain

父親の威光を借りているだけだ

f:id:superstring04:20200713000825j:plain

痛い痛い痛い痛い

f:id:superstring04:20200713000930j:plain

うわああああ!!!

以上、シーズン3 エピソード3でした。

 

ショッキングな結末の後に流れる、ゲーム・オブ・スローンズらしからぬロック曲。これはThe Bear and The Maiden Fair(熊と美しい乙女)という、ウェスタロスで広く知られた歌です。ブライエニーとジェイミーを馬に乗せて運ぶボルトン兵士たちも歌っています。

この曲については以下のコラムで解説しています。

 

次のエピソード