S2E8 ウィンターフェルの王子(The Prince of Winterfell)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン2 エピソード8『ウィンターフェルの王子』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ハレンホール、パイク、ウィンターフェル、壁、クァースです。
ウィンターフェル
シオンはウィンターフェルに出入りする使い鴉を殺して通信を断っています。姉のヤーラが少数の兵を率いてウィンターフェルに入城します。
スタークの子供を殺せば北部中を敵に回します。グレイジョイの力は船に宿る。内陸のウィンターフェルは放棄して父の元に帰ろうとヤーラは言います。シオンはせっかくの手柄を手放したくありません。ヤーラは胸中を明かして説得しますが、海から離れて死ぬなと言い残して去ります。
壁の向こう
野人につかまったジョンは、鎧骨公(Lord of Bones)の元に連れていかれます。先遣隊のクォリン・ハーフハンドも捕えられています。
すぐにジョンを殺そうとする鎧骨公に対し、イグリットは、ジョンはネッドの息子だからマンス・レイダーに会わせて彼に決めてもらおうと提案します。
ジョンはクォリンから、他の隊員たちがジョンを探していて命を落としたと聞いて気に病みます。
ロブの野営地
ロブとタリサはクラッグ(岩山城)にデート医療品を手に入れるため出かけています。
現在の各軍の位置を整理しましょう。青丸のリヴァーランでジェイミーを捕えたあと、ロブの軍は南進を続けて、ラニスターの本拠地であるキャスタリーロック(黄丸)に迫る勢いです。ロブは寄り道して(R)のクラッグにいます。(T)のタイウィンは神の目湖のほとりのハレンホール、(J)のジョフリーはキングズ・ランディング、(S)のスタニスは居城のドラゴンストーンにいます。
ロブとタリサは、フレイ家との結婚や、ネッドの人物について話します。ロブはS1E9 ベラーでツインズ(双子城)の橋を渡るため、ウォルダー・フレイの娘の一人と結婚する約束をしています。
ロブは栄誉や財宝のために戦っているのではない。できるなら皆と帰りたい。しかしラニスターを倒すまで安心できないと
早馬がやってきて、「王殺し」ジェイミーが脱走したと報告します。人質のジェイミーはタイウィンとサーセイをけん制する最重要のカード。戦況に影響しないわけがありません。
ジェイミーを逃がしたのはなんとキャトリンでした。カースタークが今にもジェイミーを殺しかねないと感じたキャトリンは、サンサ・アリアとジェイミーの人質交換の可能性に賭けて、ブライエニーにジェイミーを託します。
ロブはもちろん、息子を殺されたリカード・カースタークも激怒します。ロブはキャトリンに監視をつけ、ジェイミー捜索の人手を増やします。
ブライエニーはジェイミーを拘束したまま王都へ向かいます。ジェイミーは剣の腕比べをしようと挑発しますがブライエニーは乗りません。
ちなみにジェイミーが俺に勝てそうな3人と言っているのは、諸説ありますがバリスタン・セルミー、クレゲイン兄弟と考える人が多いです。
ハレンホール
アリアは酌取りをしながらタイウィンの作戦会議を聞いています。
スタニスの軍が王都に迫る中、部下はサーセイとジョフリーを西部に逃がすべきではと提案しますが、タイウィンは却下します。タイウィンはハレンホールをマウンテンに任せ、夜のうちに進軍することを決めます。
タイウィンの言うブラザーフッドとは、旗印なき兄弟団という、どこの家にも属さない無法者の集団です。実は、S1E6 金の王冠で暴れるマウンテンを成敗するためネッドが指揮官に命じたベリック・ドンダリオンがリーダーの組織で、ラニスター家と敵対しています。タイウィンはエイモリーの毒殺がブラザーフッドの仕業と勘違いしています。
アリアはタイウィンがロブを奇襲する前に始末しなければと、ジャクェンを探しますが見つかりません。
壁の向こう
マンス・レイダーの元に連行されるクォリンとジョン。クォリンは壁に助けを求めるため芝居をしてジョンを隊列から引き離します。
キングズ・ランディング
ティリオンはスタニスの襲来に備えて守備計画を練っています。全く手伝おうとしないブロンに腹を立てますが、ブロンは何もしていないわけではなく、戦いに備えて窃盗犯を取り締まっていました。包囲戦になれば食料を奪う窃盗犯が力を持ち治安を乱すからです。
ティリオンは町のつくりを調べ、最も弱い泥の門からスタニスが侵攻すると予想します。
最初の人々の拳
サム、エッド、グレンら残りのナイツウォッチは最初の人々の拳に駐屯しています。
グレンが雪を掘っていると堅いものに当たります。最初の人々の印が刻まれた蓋を開くと、古いナイツウォッチのマントにくるまれた包みが。中にはドラゴングラス(黒曜石)の武器が入っていました。
ハレンホール
再び現れたジャクェンに、アリアはタイウィンがロブを攻める前に殺してほしいと頼みます。ジャクェンが不可能と答えると、アリアはジャクェンの名を挙げるぞと脅しながら、脱出に協力する約束を取り付けます。
キングズ・ランディング
ティリオンはサーセイと食事をしています。ジョフリーを戦場に行かせたくないサーセイ。ティリオンはジョフリーが王に不適格と言います。
サーセイも負けじとティリオンの弱みである娼婦を捕えたと言います。固まるティリオン。しかし現れたのはウィンターフェルの売れっ子ロスでした。
ティリオンが急いで自室に戻るとシェイは無事でした。今後はさらに気を付けなければいけないと二人は確認しあいます。
ロブの野営地
ルース・ボルトンは息子にウィンターフェルを攻めさせようと手紙を送りますが返事がきません。ロブは降参すればシオン以外は鉄諸島に帰してやると伝えさせます。
タリサがやってきてロブと会話します。タリサはヴォランティスの高貴な生まれだったが、弟が川で溺れかけたとき奴隷の一人がタリサを押しのけ心臓マッサージを施して蘇生させるのを見て、医療を学ぶこと、そしえ奴隷制に反対することを決意したと言います。
ロブは心を打たれ、タリサとの結婚を決意します。
ハレンホール
アリア、ジェンドリー、ホットパイの3人はジャクェンの指示に従い、ハレンホールの門から出て行きます。衛兵はすべて殺されていました。
ドラゴンストーン
スタニスの船は風が吹けば王都まで1日の距離にいます。
スタニスとダヴォスはロバートの反乱のころを思い出します。ロバートが戦を勝ち進めていたとき、スタニスはバラシオンの本拠地ストームズエンド(嵐の果て)城を守っていました。城は包囲され、食料は尽き、スタニスは軍馬や犬を食べて飢えをしのいでいました。そこへ密輸業のダヴォスが包囲を突破し、玉ねぎやジャガイモ、塩漬け肉を運んだことでスタニス軍は救われました。それ以来ダヴォスは玉ねぎの騎士と呼ばれ、自分も玉ねぎの印を家紋としています。
戦いの後、ロバートはストームズエンドを幼いレンリーに与え、スタニスはドラゴンストーンをあてがわれます。屈辱でしたが兄は王のため従いました。今はスタニスが正統な王。スタニスが玉座に座り、ダヴォスが手となるとスタニスは言います。
キングズ・ランディング
ジョフリーはグレイジョイがウィンターフェルを落とした今がスタークの攻め時だと言います。しかし王都にスタニスが迫っている今はそれどころではありません。ジョフリーは自らスタニスの首を切ってくるとまで言います。だめだこいつ。
ティリオンとヴァリスは友人として話をします。若くして王妃と王の盾となった姉、兄に比べ、ティリオンは全く父に期待されていなかった。今は王の手を楽しんでいる。まだプレーしたいとティリオンは心中を明かします。
クァースの小鳥からヴァリスの元に、デナーリス・ターガリエンが生きているという報せが入ります。3頭のドラゴンが成長するまでにはまだ時間がかかります。ゲームは1つずつだとティリオンは言います。
クァース
ジョラーはよい船長と船を見つけたので出発しようと言いますが、デナーリスはドラゴンを諦められません。ジョラーは死んでもデナーリスに仕えるつもりですが、それでも黒魔術師パイアット・プリ―の館へ行くのは危険と反対します。
デナーリスは炎の中でも死ななかった私の魔術を忘れたかと言い、自分が持つであろう唯一の子供たちのため、ジョラーに懇願します。
ウィンターフェル
吊るされた黒焦げの子供を見て立ち尽くすルーウィン。ふと目をやると見覚えのある姿が食べ物を運んでいます。
オシャの後をつけると、ブランたちは納屋で休んでいました。農場には寄らず、川で匂いを消してからウィンターフェルに戻っていたんですね。黒焦げの死体は農場の子供たちでしょう。賢いブランは農場の子らが自分の身代わりで殺されたことをわかっています。
以上、ゲーム・オブ・スローンズ シーズン2 エピソード8でした。
今回は盛りだくさんの内容でしたが、スタークの子供たちがそれぞれ新たな一歩を踏み出すエピソードだったと言えるでしょう。エンディングで流れるメロディーはスタークのテーマ曲としてスターク家のいいシーンで度々流れます。あれ、サンサは?
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