S2E4 髑髏の庭(Garden of Bones)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン2 エピソード4『髑髏の庭』について解説していきます。
前のエピソード
タイトルの骨の庭(Garden of Bones)とは、エッソス大陸の都市クァースを囲む砂漠のこと。クァースが旅人に門を閉ざすたびに骨は増えていくのだとか。
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ハレンホール、パイク、ウィンターフェル、壁、クァースです。新しい地名が増えましたね。
ハレンホールは「ハレンの巨城」とも呼ばれ、キングズ・ランディングから王の道を北上した途中の巨大なゴッズアイ湖のほとりにあります。かつての城主は3代かけてウェスタロス最大の要塞を築きましたが、直後にターガリエン家のドラゴンに焼かれ、以降は呪われた城と噂されています。
クァースはエッソス大陸南東の海沿いにある都市です。貿易で栄える豊かな街ですが強固な壁で囲まれてドスラク人や野蛮人の侵入を防いでいます。
ラニスターの野営地
ラニスター軍の兵士が夜中に小便をしていると物音が。化け物? 狼? いえ、敵襲です。
戦死したラニスター軍の兵から装備品をはぎ取る北部軍。そんな中、ロブは負傷者の手当てをする治療者タリサ・マイギアと出会います。ロブ相手にも物おじせず会話するタリサにロブは興味を持ったようで、戦いのあとの話をします。ロブは玉座には興味がないようです。
キングズ・ランディング
ロブの襲撃の報告を受け、怒ったジョフリーはサンサに暴力と辱めを与えます。
助け舟を出したのは王の手ティリオン。叔父として甥に注意し、サンサを連れ出します。婚約を破棄したいかと聞くティリオンに、自分は王に忠実だと答えるサンサ。根性を見せるサンサに驚くティリオンですが、このままではいけない。ジョフリー王の関心をサンサからそらさないと。
で、考えたのがジョフリーに娼婦を贈ること。しかし、ジョフリーの趣味は恐ろしく高度でした。いや、これはジョフリーを懐柔しようとする叔父に対するメッセージなんでしょう。
レンリーの野営地
レンリーの野営地をリトルフィンガーが訪れています。要件は、先週ティリオンがリトルフィンガーに言っていたこと。レンリー陣営に滞在するもう一人の客人。
それにしてもレンリーはリトルフィンガーが大嫌いな様子。そりゃあ小評議会の同僚として長く振る舞いを見てきたら嫌いにもなるでしょう。
要件の人物のテントまで、レンリーの妻マージェリーが案内します。すかさず聞きたいことを聞くリトルフィンガー。さすが情報通。しかしマージェリーの人あしらいもなかなか見事です。
デナーリスたち
エピソード1で3方向に出した偵察のうち、1人がようやく帰ってきました。クァースという町がドラゴンの母を歓迎するとのこと。ジョラーに聞くと、微妙に不吉な感じが。でも他の選択肢はないのです。
ハレンホール
壁に向かっていたアリアたちは、ラニスター軍に襲撃されハレンホールに連行されました。巨大な廃墟のような城からは毎日誰かが処刑される悲鳴が響きます。城の男たちは「兄弟団(ブラザーフッド)」について尋問をしているようです。
処刑の恐怖の中、屋外で雨に打たれて眠れないアリアは、ヨーレンの言うように殺したい人の名前を唱え続けます。ジョフリー、サーセイ、イリーン・ペイン(ネッドの首を切った)、ハウンド、ポリヴァー(前回アリアの友人ロミーを殺した)、マウンテン・・・
レンリーの野営地
キャトリンのテントを訪れるリトルフィンガー。しかしリトルフィンガーのネッドに対する裏切りを知っていたキャトリンは剣を突き付けて追い返します。リトルフィンガーはティリオンに言われていた通り、ジェイミーと娘2人の交換を申し出ます。そしてネッドの遺骨がキャトリンに返還されました。
スタニスとレンリー
レンリーの野営地をスタニス一行が訪れます。スタニスはバラシオン家の正当な後継者である自分がレンリーの軍を率いるべきだといいますが、妻の実家タイレル家を味方につけたレンリーは従わないでしょう。
そもそも2人は兄弟なのになぜ対立しているのでしょうか。17年前ロバートの反乱の際、軍事に優れたスタニスはターガリエン家の重要な拠点だったドラゴンストーンを攻め落とします。ロバートはスタニスにそこを任せ、まだ若いレンリーにはバラシオン家の本来の領地であるストームズエンドを与えました。それから17年たち、ストームズエンドの家来たちはレンリーを君主として慕っています。スタニスはそれを不公平に感じています。
クァース
デナーリスと彼女の部族をクァースの十三人組が出迎えます。しかしドラゴンを見なければ信用できないと言われデナーリスは怒ります。交渉決裂に思えましたが、十三人組の一人であるザロのとりなしでデナーリスたちは町に入ることができました。
ハレンホール
ついにジェンドリーに尋問の番が回ってきました。そこへタイウィンがやってきて処刑をやめさせます。タイウィンは一目でアリアが女であることを見抜き、酌取りの仕事を与えます。
ティリオン VS ランセル
ティリオンのもとに従弟のランセルがやってきて、逮捕したパイセルを解放するよう要求します。ティリオンはランセルがサーセイと寝ていることをジョフリーに言うぞと脅し、サーセイの動向を細かに報告するよう命じます。
レンリーの野営地
スタニスたちはレンリー野営地の近くの沖に浮かぶ船にいます。かつて密輸業者だったダヴォスに、スタニスはあるものの荷運びを命じます。それは紅の女メリサンドル。
ダヴォスとメリサンドルはボートで陸に上がり、かつて密輸に使った洞窟を歩きますが、道はすでに塞がれていました。メリサンドルは問題ないと言ってローブをはだけると妊娠で大きく膨らんだお腹が。ランタンの光が強く輝き、メリサンドルはスタニスの顔をした「影」を産み出します。
以上、ゲーム・オブ・スローンズ シーズン2 エピソード4でした。
かつてないほど暗く、いかがわしいエピソードでしたが、最後はビビりましたね。ゲーム・オブ・スローンズを見ていて最初に受けた衝撃がこの回だった気がします。これまで歴史と政治の大河ドラマという印象で、メリサンドルもスタニスをたぶらかす占い師ぐらいに思っていたのですが、本当にヤバいやつでした。
次のエピソード