S2E1 北方の記憶(The North Remembers)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン2 エピソード1『北方の記憶』について解説していきます。
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今回のタイトルは、北部の人々が口癖のように言う「北部は忘れない(The north remembers)」から。忘れられないといえばネッドへの仕打ちですが、それに限らず北部人の性質として、「ラニスターは借りを返す」の北部版のように使われます。
オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ドラゴンストーン、ウィンターフェル、壁、ヴァエス・ドスラクです。
ドラゴンストーンはキングズ・ランディングからエッソス大陸に向かう途中にある島で、故ロバート王の弟スタニスが住んでいます。
シーズン2開始時点の登場人物の場所を確認しましょう。青緑はスターク家で(J)が壁にいるジョン、(B)がウィンターフェルのブラン。(R)のロブはリヴァーランで軍を率いています。赤はラニスター家で(T)のタイウィンは戦いの後ハレンホールに向かっています。黄はバラシオン家で、(J)がキングズ・ランディングのジョフリー、(S)がドラゴンストーンのスタニスです。(R)のレンリーはハイガーデンにいます。(D)はデナーリスで、略奪したラザール村のあたりにいます。
ちなみに(A)はシオンの故郷、鉄諸島のパイクです。こちらは次回登場するでしょう。
キングズ・ランディング
ジョフリーの命名日(=誕生日)を祝って騎士の武術大会が開かれています。ハウンドの強さにジョフリーは喜びますが、死を伴う戦いにサンサは引き気味。
酔っぱらって到着したサー・ドントスは、ジョフリーの命令で一樽の酒を飲まされます。戦いにならないどころか、飲んでるうちに窒息死するよ。。サンサのとりなしで騎士から道化になるだけで助かります。
ティリオンが戦場から帰ってきて王に挨拶します。誰かが王をうまくコントロールしないと国がめちゃくちゃになってしまう。
小評議会
メイスター達の総本山シタデルから白い使い鴉がやってきました。白い鴉はシタデルからのみ送られる鴉で、季節が変わったことを表します。今回は長い夏の終わりです。私たちの世界と違って、この世界では夏と冬が不定期に数年間続きます。今回の夏は10年も続いたため、この後の冬も長く厳しいものと予想されます。
小評議会のメンバーも入れ替わりがあります。ロバート王の弟レンリーが抜け、代わりにシティウォッチ(王都の守人)総帥のジャノス・スリントが加わりました。ジャノスはネッドを裏切った功績でハレンホールの領主にしてもらったため(S1E8 的は刃のように)、ラニスターの言うことを聞きます。
また王の摂政としてサーセイが参加しています。
そして王の手はタイウィン・ラニスターですが、戦時中なので代理としてティリオンが参加します。
頭に血が上ったサーセイは人払いをしてティリオンと2人で話します。スターク家の人質が3人いたのに1人は殺して1人は逃がすなんて、とティリオンはサーセイを咎めます。
ウィンターフェル
人手不足のため、ブランとメイスター・ルーウィンが領主代行で領民の話を聞いています。
ブランはダイアウルフの目線で池をのぞき込む夢を見ます。翌朝ホーダーに背負われて池に行くと同じ光景が広がっています。ブランは夢は見ないといいます。
空には赤い彗星。人々はロブの勝利の前兆とか、ラニスターの赤を意味するとか、ネッドの死を表す、などと言われていますが、オシャによればドラゴンを意味するのだとか。
デナーリスたち
デナーリスと彼女の部族は荒野を当てもなく歩いています。戦士たちは去ってしまったので戦えばドラゴンを奪われてしまいます。デナーリスは男たちに馬を与え周囲を探索に向かわせます。
壁
ジオー総帥が率いるナイツウォッチの一団は壁を抜けて北に進んでいます。途中、クラスターの砦で一泊することになります。シーズン2からおでこの広いエディソン・トレット(通称エッド)がナイツウォッチに加わっています。
クラスターは壁の向こうに住む野人で、自分の娘を妻にし、娘たちに囲まれて生活しています。とはいえ戦略の上では重要な拠点のため、ジオーは丁寧に接します。ジョンは嫌悪感をあらわにしますが、ジオーに怒られます。
ドラゴンストーン
舞台は変わって、ドラゴンストーン。岩だらけの海岸で、光の王の儀式が行われています。光の王というのはエッソス大陸を中心に世界で信仰されている宗教です。
シーズン1から名前だけは出ていたロバート王の弟、スタニス・バラシオンの登場です。スタニスが燃える剣を引き抜き掲げます。宗教の儀式でありながら、スタニス陣営の決起集会にも見えます。
作戦会議にて。スタニスは自分が正当な鉄の玉座の後継者であると7王国中に手紙を出すようです。側近のダヴォス・シーワースが弟のレンリーと和解しては?と提案しますが、スタニスはレンリーが王を名乗る限り無理だと断ります。
ドラゴンストーンのメイスター・クレッセンは、スタニスに近づく光の王の女祭司メリサンドルを危険に感じ、相打ち覚悟で毒を盛りますが、メリサンドルには効きませんでした。まさに魔女。
ロブ VS ジェイミー
ロブはラニスター陣営に場所が気づかれないよう、野営地を移るときにジェイミーも連れていきます。ロブはネッドがジョフリーの出生に関わる秘密を嗅ぎまわったため殺された、そして同じ理由でブランが塔から突き落とされたことに感づいています。
ロブはグレイウィンドをけしかけますが、ジェイミーを殺しません。ジョフリーと違いロブは冷静です。
シェイとティリオン
ティリオンが野営地で知り合い、こっそり王都に連れてきたシェイ。シェイは死体と汚物の臭いがする王都が気に入ったと言います。しかしタイウィンから決して連れて行くなときつく言われていたので、注意して行動しないとね。
サーセイ VS リトルフィンガー
ティリオンに指摘されて不安になってきたサーセイはアリアを本格的に探し始めます。まずはリトルフィンガーに協力をお願いしたところ、彼は快く引き受けてくれました。
ロブの野営地
ジェイミーと共に捕えた縁戚のいとこのアルトン・ラニスターを和睦の使者として王都に送ることになります。ロブの要求は3つ。妹たちの返還。ネッドと殉死者の遺骨の返還。そして北部の放棄です。3点目はかなり強気の要求です。シオンの言う通り和睦は成立しないでしょう。
シオンは実家のグレイジョイ水軍と協力できるかもと提案しますが、キャトリンは謀反人とは組めないと言います。グレイジョイ家は9年前にロバート王に反乱を起こしネッドに鎮圧されています。
ロブは母にレンリーの元へ向かい同盟の交渉をしてほしいと伝えます。
サーセイ VS ジョフリー
サーセイは明らかに焦っていて、ジョフリーにもアリア捜索を打診します。ジョフリーは人質はサンサで十分と取り合いません。それよりも二度と自分の王位に異議を挟むものが出ないよう、ロバート王の落とし子の所在をたずねます。
元王妃としてよっぽど触れたくない話題だったのか、サーセイはジョフリーを平手打ちします。ジョフリーは驚きますが、二度とするなとサーセイに釘を刺します。サーセイはジョフリーを徐々に制御しきれなくなっています。
町ではシティウォッチによってロバート王の落とし子探しが行われ、見つかり次第殺されます。ジェンドリーが働いていた武具屋の親方も尋問され、ジェンドリーがナイツウォッチになるため北に向かっていることを白状します。
王の道
ヨーレンが王都でスカウトしたナイツウォッチ志願者は、王の道を北上し始めます。その中にはジェンドリー、アリアの姿もありました。
以上、ゲーム・オブ・スローンズ シーズン2 エピソード1でした。
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