S1E3 スノウ卿(Lord Snow)
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン1 エピソード3『スノウ卿』について解説していきます。
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オープニング
今回登場するのは、キングズ・ランディング、ウィンターフェル、壁、ヴァエス・ドスラクです。
キングズ・ランディング
前回ウィンターフェルからキングズロードを南下していたネッドと二人の娘は、キングズ・ランディングに到着します。
300年前、ターガリエン家のエイゴン1世がウェスタロスを征服した時、倒した敵の剣から作った鉄の玉座。ネッドが玉座の間に入ると、ジェイミー・ラニスターがいました。ネッドの父と兄がこの場で殺されるのを見たと煽るジェイミー。ネッドは、全盛期の王には保身で仕えたのに、最後は背後から刺した王殺し、とジェイミーを非難します。
小評議会
重要な決定は王が行うが、もろもろの小さなことは小評議会が取り仕切ります。「王の手」となったネッドは小評議会の一員として迎えられます。
参加するのはクセの強い王都の有力者たち。各地にいるメイスター(学匠)の最高位にいるグランド・メイスター・パイセル。スキンヘッドが特徴のヴァリス公、あだ名は「蜘蛛」。口ひげのピーター・ベイリッシュ公、あだ名は「リトルフィンガー(小指)」。ロバート王の弟、レンリー・バラシオン。ロバート王の席は用意されてますが、めったに参加しません。
最初の議題は、ロバート王からの提案で、ネッドの「王の手」就任祝いに武芸競技大会を開けというもの。気前のよい賞金がかかげられていますが、財源を考えるのは小評議会の仕事。王家はラニスター家にすでに金貨600万の借金があるという。頭を抱えるネッド。
ジョフリー VS アリア
ダイアウルフに噛まれたジョフリーの腕を手当てしているサーセイ。ジョフリーは自分が悪いと認めていますが、サーセイは王家の人間として強気でいるよう教えます。勢いづいてスターク家への敵意をあらわにするジョフリー。
一方、アリアは友人のマイカーが拉致され殺されたことに腹を立てています。嘘をついてジョフリーをかばったサンサに対しても怒りをぶつけます。ネッドの心労の種がまた一つ。
ネッドはスターク家の標語「冬来たる」をアリアに思い出させ、来たる冬に備えて互いを大事にし家を守るよう諭します。アリアも本当はサンサを憎んでないとのこと。
ウィンターフェル
目を覚ましたブランは体力が回復するまで寝たきり。ブランは婆やが話す壁の向こうの怖い話に興味をもちます。
ロブは塔から落ちたときの記憶が戻ったか訊ねるものの、ブランは覚えていない。ブランの脚はもう治らないらしい。
再びキングズ・ランディング
キャトリンは王都の危険を夫に伝えるため、家来一人を連れてお忍びでキングズ・ランディングに向かっていました。しかし王都に到着すると出迎える男が。ついていくと、そこにいたのはリトルフィンガーことベイリッシュ公。
リトルフィンガーはかつてキャトリン、ライサ姉妹と一緒に育ち、キャトリンを愛していました。キャトリンの行動をリトルフィンガーに伝えたのは、各地に諜報の小鳥たちを持つヴァリス公。キャトリンはブランを襲った刺客の持っていた短剣を彼らに見せます。リトルフィンガーの言うには、その短剣は自分のものだが、賭けの代に取られて今はティリオン・ラニスターの物なのだと。
壁
ジョンはナイツウォッチの兵士を剣術の試合で圧倒します。ティリオンが言ったとおり、壁に来る者たちは犯罪者や王国を追われたものばかりで、名誉を求めてきたジョンは世間知らずの坊ちゃんと思われているようです。
剣術の試合の相手がジョンを襲いますが、ティリオンが立ち回って救ってくれました。
ナイツウォッチの総帥ジオー・モーモント(デナーリスと一緒にいるジョラーの父)の元に使い鴉がやってきます。内容はブランの目覚め。
キングズ・ランディング
ブラン目覚めの報せはネッドの元にも届きます。リトルフィンガーはキャトリンと喜ぶべきだとネッドを自分の娼館に連れてゆきます。侮辱されたと感じたネッドはリトルフィンガーを殺しかけますが、キャトリンを見てとどまります。
キャトリンは短剣の持ち主を教えたリトルフィンガーを信頼し、ラニスター家を敵視するようになります。ネッドはラニスター家が犯人と決めつけるのは早計だと諭し、妻をウィンターフェルに帰らせるのでした。
ロバート王周辺
ロバート王は昼間から飲んだくれています。従者のランセル・ラニスターにきつく当たり、ジェイミーを呼びつけてはラニスターばかりだと嘆く。キングズ・ガード(王の盾)の総帥バリスタン・セルミーと過去の殺しについて話をしていました。エイリス王を刺したとき王はなんと言ったか?という問いに、ジェイミーは刺す前も後も「みな燃やせ」だったと答えます。
ヴァエス・ドスラクへ
デナーリスたちはまだ東へ向かって旅をしています。兄のヴィセーリスは自分が王なのだから命令するなとデナーリスに手を挙げますが、ドスラク人に取り押さえられてしまいます。
デナーリスはドスラクの言葉を覚え、ジョラーは騎士の戦い方をドスラク人に教えます。侍女はデナーリスがドロゴの子を妊娠していることに気づきます。ジョラーはそれを知るとクォホールに行かなければ、と離脱します。
壁
ジョンは壁の頂上でベンジェン叔父さんに再会します。名誉ある哨士(レンジャー。壁の向こうを偵察し戦闘も行う)になりたい願うジョンに、ベンジェンは壁では自力で這い上がってこい、と言います。
ナイツウォッチの新兵スカウト係ヨーレンとティリオンが酒を飲んで歓談しているところにベンジェンが入ってきます。哨士の半数は壁の向こうで命を落とす厳しい環境にいるのだから笑いものにするなとベンジェンは怒っています。ティリオンは、ナイツウォッチには敬意を持つが、北の化け物などいないのだから、野人との境界線を守っているだけだと考えているようです。
ジョンはナイツウォッチたちに剣術を教えます。貴族のように偉ぶらないジョンに、同僚も彼を仲間として受け入れ始めます。
ナイツウォッチの総帥ジオーと、メイスター・エイモンは、ナイツウォッチには人員も武器も食料も不足していることをティリオンに訴え、サーセイに口添えしてくれるよう頼みます。
ティリオンは目的だった壁の上からの小便を済ませ、壁を去ります。ジョンはウィンターフェルを通ったらブランに会いたいと伝えてくれと頼みます。
アリアの習い事
アリアはシリオ・フォレルからダンスを習うことになりました。ブレーヴォスの筆頭剣士だったシリオが教えるダンスは、ウェスタロスの騎士のダンスとは違う、水のダンス。真面目に取り組むアリアを見守るネッド。
以上、ゲーム・オブ・スローンズ シーズン1 エピソード3でした。
物語は複数の場所で同時進行し、登場人物もさらに増え人間関係は複雑になっていきます。
ジョンのいる壁と、デナーリスのいるエッソス大陸はしばらく大きな動きはないので、王都周辺の勢力と各人の行動に注目していきましょう。
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